場所の記憶―日本という身体

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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000018678

作品紹介・あらすじ

聖なる場所は記憶をもっている。聖なる場所は情報をもっている。観念と感覚が融け合うとき、そのかそけきシグナルに感応することができる。場所の記憶の封印を解いて深層のネットワークに降り立ち、篤胤と折口に導かれて日本の根源にチューニングする。異能の宗教哲学者が構想した日本の精神地理学。

感想・レビュー・書評

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  • 記憶が内蔵・堆積されている場所なり事物なりを手がかりとして、「現在」を想起する、「今」を知覚する。そういう感覚を磨いていきたい。純粋な「今=瞬間」の知覚は、ひとつの祭祀空間でのみ可能で、そういう空間なり、言葉なり、場なりを作っていきたい。

    純粋な「今」というのは、自分の中だけでは知覚しえない。いつでも、また体積の上のある「現在」を識り、記憶が更新される、そういう次元と関わっている。


    場所は記憶を持っている。場所の記憶に感応する

    それは、太古を幾重にも集蔵した「場所」

    ------------以下関連することとして、折口さんの「まれびと」についての論考を。引用元はhttp://d.hatena.ne.jp/HIROMITI/20080111

    人の心に「現在」を意識させる。過去と未来の「間」に、鮮やかに出現する。そのとき、過去も未来も消失して、意識が「現在」だけに憑依している。そういう「間」に抱きすくめられる心の動きのことを「まれ」というのだ。この歌の「まれなる」という言葉には、そのような感慨が含まれている。「年にまれなる人」も、桜とともにそういう現在という「間」にあらわれたのだ。

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著者プロフィール

1951年、徳島県生まれ。國學院大学文学部哲学科卒。武蔵丘短期大学助教授。著書に『神界のフィールドワーク』『記号と言霊』(青弓社)、『翁童論』『老いと死のフォークロア』(新曜社)、『場所の記憶』(岩波書店)他。

「年 『記号と言霊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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