開かれた宇宙 非決定論の擁護

  • 岩波書店 (1999年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784000019224

感想・レビュー・書評

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  • 「古典物理学におけるすべての予測課題が初期条件の測定を基礎に成し遂げられるわけではないという結論が得られる。
    とすれば、なおさらのこと、古典物理学は「算出可能」の強い意味で算出可能ではない。
    「ここで記述された古典物理学の状況と、ハイゼンベルクが量子論で成り立つと言っている不確定性原理とが似ていることは、あまりにも明白であり、、、、」

    こんなん、うわー!!しか言えんだろ、実際。ヤバい。
    量子力学どころかニュートン力学ですら決定論的ではない、なんて、あぁ、こんなことあるかいな。
    これ50年前かよ。
    あちこちまで真っ赤になった。

    科学的決定論の論駁の鮮やかさ。

    非決定論は、量子力学を待つまでもなく、古典力学ですらそうであること。そのことがこんなに感動的なものだとは。

    世界3の、例えば算術における素数なんかは、人が作った世界3にありながら、発見された、という自律性を有してるというのも面白い

    科学的還元主義は失敗してるしうまくいくというものでもないけども、いろんな成果をもたらす価値あるものである、というのもよい

    結局、カントの言うように、アンチノミーに至るような究極理論は理性の限界を超えてる
    でも、そこを目指すことには価値がある、っていうことなのかな

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著者プロフィール

小河原 誠(こがわら・まこと):1947年生まれ。東北大学大学院博士課程退学。専攻は現代哲学。鹿児島大学教授、北里大学教授を歴任。著書に『討論的理性批判の冒険』(未來社)、『読み書きの技法』(ちくま新書)。『反証主義』(東北大学出版会)訳書にポパー『開かれた社会とその敵』(岩波文庫、全4冊)、バートリー『ウィトゲンシュタインと同性愛』(未來社)、ポパー『よりよき世界を求めて』(共訳、未來社)ほか多数。

「2024年 『ポパー〔第2版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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