ピースメーカー―世界で平和をつくる人びと

著者 : 馬場千奈津
  • 岩波書店 (2008年8月28日発売)
3.83
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  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000019439

ピースメーカー―世界で平和をつくる人びとの感想・レビュー・書評

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  • 世界でここ最近起きた紛争を章毎に記述。とはいえ、それぞれの紛争の根は数百年近くにも遡り、章の一つ一つでは簡単に説明する程度以上になっていないのが残念。国際政治の立場というよりは、一般の人々によりフォーカスを当てている感じ。

  • 第1章 平和のオアシス村―パレスチナ・イスラエル共存の道
    第2章 一票にたくす希望―コンゴ紛争 戦火から立ち上がる人々
    第3章 戦争を止めた男たち―アチェ、スリランカ和平交渉の舞台裏
    第4章 みんなのマーガレット―イラクに散った人道活動家
    第5章 キリング・デイズ―バルカンの悲劇を繰り返すな
    第6章 心の壁を乗り越えて―北アイルランド紛争
    第7章 垣根はつくらない―もう一つの対テロ戦

  • 友人が薦めてくれた本。
    とても読みやすい本でした。

    平和教育団体に関わっていながら、正直言って、世界で起きている紛争等について漠然としか知らなかった。いや、もはや全然知らなかったも同然。

    様々な国で平和を目指して活動している人に焦点を当てた本です。
    自分がちっぽけに見えて仕方ない。
    元々ちっぽけだとわかっていたが、さらに輪をかけてちっぽけに見える。

    コソボの話は、この本にも書かれているけど、ナチスを連想させます。
    「夜と霧」を思い出しました。

    あと、世界で何が起きているのかを知ることができました。
    世界で起きている紛争について知りたい人にもオススメです。

    そして、今まであんまり興味なかったジャーナリズムに興味を持つようになりました。
    他にも色々と読んでみたいです。

  • 心のきれいな 子どもたちに読んで欲しい本ですとっても 尊い 活動だと思うので

  • 表紙の虹が素敵。すべての色は共存するんだよってメッセージかしら。

    冒頭の『東ティモールに奇跡を起こせるとは思わない。だが遠い日本で誰かが少しでも東ティモールのことを考えてくれる、その気持ちが大事なんだ』という著者がカトリック神父からかけられた言葉にジーンときた。憎しみより怖いのは、無関心っていうけど、こういうところから来るのかしらん。

    第一章 パレスチナ・イスラエル共存の道

    心の中で頻繁に人を殺してしまう可哀そうなアタクシ。
    自戒をこめてパレスチナとイスラエルの平和のオアシス村を運営している
    ラリック・リゼクの手紙(詩を含む)を写し打ち。

    親愛なる友人たちへ(著者・馬場 千奈津訳)
    これまでの人生でもずっとそうしていましたが、過去二週間、私はニュースを注意深く見続けています。
    そして、自分が思っていたほど状況を理解できていないことに気付きました。
    私にとって、どちらかの味方に付くというのは大変困難なことです。どちらか一方が正義であり、もう一方がすべての罪を負っているとは思えないからです。
    私は民間人の犠牲者がどちらの側なのか判断できません。
    武器を持って戦う人の区別もつきません。
    『殺せ』と命令する立場の人々の違いも分かりません。
    私は、人を単に善と悪とで分けることができません。
    自分の地位を守ることばかり考える政治家たちを信用できません。彼らの多くは、悪魔に自分自身を売ろうとしています。
    偏向していて、誤った情報を流すメディアも信用できません。
    私は、個々人の責任から逃れられる人はいないと考えます。なぜなら、いかなるときでも、どんな場合であっても、積極的に参加しているか、脇からみているだけかにかかわらず、
    状況の責任は全員が負っているからです。
     他者に対する憎悪と怒りで自分を満たし、人間性を破壊するような行為を誰にもさせたくありません。
     私は、自分の良心にのみ従うことを選択します。
     誰かの欲望ではなく、自分の人間性が欲する願いのみに仕えます。
     破壊するためだけではなく、創造するための道具になりたい。 
     戦争や暴力は、私たちがいかに愚かで、思慮のない存在であるかを示しています。
     戦争や暴力は、人間性ではなく、私たちの動物的な内面から生じていると思います(悪意のない動物たちにおわびします)。
     自分自身の内面が平穏でなければ他者と仲良くすることができないように、国家も、国内が平和でなければ他国とは和解できません。
     私の職場は、子どもたちが毎日泳ぎに来るプールの隣にあります。幾人かはユダヤ人で、幾人かはパレスチナ人で、幾人かはその混血です。そばから眺める限りでは、誰がどの民俗かを区別することはできません。
     ユダヤ人であれパレスチナ人であれ、彼らの笑い声や歓声はどれも同じように聞こえます。
     彼らの無邪気さを破壊する者は誰でしょう。 
     今はお互いを怖がらないのに、彼らが成長してから怖がるようになるのはなぜでしょう。
     彼らの心に毒を盛るのは誰でしょう。
     大人たちが、まだ汚されていない子どもたちから純粋さについて再び学ぶことは可能でしょうか。
     それとも大人たちは、彼らより自分たちのほうが賢く、彼らは親や祖父母から伝えられる恐怖を信じるべきだと思っているのでしょうか?
     −−−省略されたかも?−−−
     すべての物事は相関関係にあり、他者は常にわれわれの対称の像なのです。 
     他者に尊重されたかったら、自分から他者を尊重することを始めなければなりません。
     他者に愛されたかったら、自分から他者を愛することを始めなければなりません。
     もし他者が自分を嫌っていたとしたら、理由を探してみましょう。相手ではなく、まず自分の内面から。
     平和と戦争は、私たち自身の選択によって必然的なものとなるのです。 
     オアシス村よ、永遠なれ。ほかのみなが言い訳の囚われの身となっているにもかかわらず、世界の手本となるべく尽くしている村民たちよ、永遠なれ。
     オアシス村よ、そして、他の多くの人々のように他者に追随するのではなく、先頭に立つことを選択した村民たちよ、永遠なれ。
     子どもたちのために人間の本質を選択したオアシス村の親たちよ、永遠なれ。
     私たち一人ひとりが持っている無限の可能性を開花させる種を蒔いてくれたブルーノ・フッサール神父よ、永遠なれ。
     さまざまな問題を乗り越えて、全世界に希望と楽観を与えようとしているこの共同体を応援してくださるすべての方々に、感謝の気持ちを表します。
     大切なのは、私たちが正しい道のりをたどっているという事実なのです。

    第二章 一票にたくす希望 ー コンゴ紛争 戦火から立ち上がる人々

    日常生活で当たり前に使っている携帯電話の材料、コルタンが血塗られる原因だったとは!
    驚きと豊かな国に生まれた者の傲慢さを感じた。
    だからといって、携帯電話を手放すつもりはないけどね。

    選挙に国連の保護を依頼したり、非識字の人たちを選挙に向かわせるシサ・ワ・ナンベ氏の様子がレポートされている。
    アフリカ地域の選挙って創価学会的な気がする。

    第三章 戦争を止めた男たち アチュ・スリランカ 和平交渉の舞台裏

    インドネシアVSアチェ州独立派(GAM)
    アハティサーリ氏

    ノルウェーのソルヘイム氏がスリランカ停戦に向けて力を尽くす様子が書かれている。
    100%とまではいかないがノルウェー国民も税金が和平交渉活動に使われることに好意的だそうだ。
    「麻薬は、治安が不安定な国からやってくる。悪いものが広がらないために和平交渉に力を入れることは
    結局は、自分達のためにもなる」とのこと。またソルヘイム氏は、助けを必要としている人がいるなら
    政治的・経済的利害を超えて取り組むべき人類共通の使命と考えてもいる。

    Memo:LTTEは、タミル・イーラム解放のトラ?

    第四章 みんなのマーガレット(・ハッサン) ーイラクに散った人道支援家

    第五章 キリング・デイズ

    亡命しなんとか大学を卒業し、ボランティア活動で祖国の復興活動をしている
    ケマル・ベルバニッチの「憎しみに自分をコントロールされたくない」という言葉は、
    アタクシ自身が恥ずかしくなった。アルバニア人のケマルは、セルビア人にかなりの虐待を受けたが
    今はなにも感じないという。

    Memo:歴史上から見ればバルカン半島は、戦いよりも民族が共存してきた期間が長い。
       セルヴィア(クリスチャン)とコソボ(アルバニア・イスラム人)は、イバル川をまたぐミトロヴィッツ橋を境に分かれている。

    ヴァルデト・イドゥリジさんのように故郷を追われ叔父さんと友人を殺されてもその境の架け橋になろうとしている人がいる。

    第六章 心の壁をのりこえてー北アイルランド戦争

    北アイルランド地区でカトリックの学校長をするトロイ神父は、唾をかけられても何も抵抗せず
    毎朝、生徒と登校しつづけた。やがて唾をかけた人(プロテスタント)が謝りたいと申し出てきた。
    →右の頬を殴られて左の頬を差し出すと、相手は自分の過ちに気付くのかな。アタクシは、絶対にできないけど。

    第七章 もう垣根はつくらないーもう1つの対テロ戦

    英国民党(BNP)、移民排斥の極右。
    ドイツでも似たような問題あったよねえ。

    もっと深く読んで生きたいわ。
    馬場 千奈津さん、ありがとうございます。



     


     
     

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