ファロスの王国―古代ギリシアの性の政治学〈1〉

制作 : 中務 哲郎  下田 立行  久保田 忠利 
  • 岩波書店
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000020138

作品紹介・あらすじ

いきりたつ男根をつけた石神、アテナイの街の辻々に立つヘルメス柱像が、ある朝残らず損なわれていた。いったい誰が…前5世紀の事件、ギリシヤ史上最大の謎を解いてみよう。未公刊の壷絵の斬新な解読が重要な手がかりになる。古典期ギリシアの性的成熟のコースとは、家庭生活とは、「饗宴」とはどのようなものだったのか。女性史の視点から、同性愛を含む性関係の実態をイメージ豊かに再構成する。生活のあらゆる場を貫く男性支配、「ファロス主義」の動かし難い証拠。

感想・レビュー・書評

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    <1>
    いきりたつ男根をつけた石神、アテナイの街の辻々に立つヘルメス柱像が、ある朝残らず損なわれていた。
    いったい誰が…前5世紀の事件、ギリシヤ史上最大の謎を解いてみよう。
    未公刊の壺絵の斬新な解読が重要な手がかりになる。
    古典期ギリシアの性的成熟のコースとは、家庭生活とは、「饗宴」とはどのようなものだったのか。
    女性史の視点から、同性愛を含む性関係の実態をイメージ豊かに再構成する。
    生活のあらゆる場を貫く男性支配、「ファロス主義」の動かし難い証拠。

    <2>
    古典期ギリシア人の性はいかに営まれていたのか。
    結婚、売春、同性愛は、性関係を決める慣習は、教育は…。
    多くのポルノグラフィーを含む壺絵の解読と、悲劇喜劇の新しい解釈によって、アテナイ政治・文化の底を流れる性の実像に迫る。
    生活のあらゆる場面を支配する男性優位、古典古代の社会史にみる「ファロス主義」の抑圧と矛盾。
    1巻で提出された謎、ヘルメス神像「去勢」事件は果して西欧初のフェミニズムのアピールか。

    [ 目次 ]
    <1>
    1 遠征、抗議、嘆き、スキャンダル
    2 アッティカ神話―不妊の女神、男性の子宮、強姦礼賛
    3 ファロスと箱―人間の生殖器の形態に見立てられた世界
    4 出産、家事
    5 死の花嫁、その多様な現われ
    6 アテナイの売春婦―アゴラのお買得品
    7 黄金の心を持つ娼婦、幸せな辻君、その他の虚構
    8 2種類の女―女性の魂の分裂

    <2>
    女性の苦役とセックス・アピール
    妻とよりも暮らしやすい―妾
    美少年―女の代わりか?息子の代わりか?
    男となる学習と女となる学習
    非ギリシア人のセックス
    古典期の悲劇―性の対立という男の夢を織るもの
    性の対立と女の祭儀
    戦争ではなく愛を―芸術による抗議と路上の抗議

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


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