法社会学

著者 :
制作 : 村上 淳一  六本 佳平 
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000020701

感想・レビュー・書評

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  • 2018年5月に復刊とのこと。
    6,804 円

    (社会学系の専門用語の訳語を勉強するのに読みたい)

  • システム理論的見地から法と社会との関連性を解明することを試みた、ルーマンの70年代の研究。法社会学という学問形態を従来の社会学やエールリッヒの取り組みから継承しつつ、おそらく全く独自の問題設定によって従来の法社会学とは非常に異なったタイプの研究となっている。まず一つは、法形成メカニズムの解明として、予期の予期、認知的予期と規範的予期、二重の不確定性などの概念用具が準備される。ついで法システムがどのように進化してきたかを概観し、法の実定性という問題の解明に移る。おそらく、本書での中核的議論は、法の実定性を全体社会との連関において解明することである。実定性は、法の構造的可変性として位置づけられ、つまり規範的予期と認知的予期という矛盾する予期が結合されたものとして理解される。その矛盾から、全体社会システムと法システムとの関連の多様な選択可能性のうち、特定の関連が選択されることで、システムが進化していくという概観が得られる。その中で、法の定立に関わる政治システムと法システムとの関連についても言及されている。最後に、こうした法社会学的解明をいかに法解釈理論へと突き返すか、という問題が提起される。その点で、この研究は社会学的見地に拠っているが、法解釈学にとっても興味深い問題を提起している。

  • 少し前に復刊したが、またしても即品切。運よく3000円で入手できたが、現在古書相場6000〜1万2千円。ちなみに初版定価は3500円だった。

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著者プロフィール

(Niklas Luhmann)
1927年ドイツのリューネブルクに生まれる。1968‐1993年ビーレフェルト大学社会学部教授。70年代初頭にはハーバーマスとの論争により名を高め、80年代以降「オートポイエーシス」概念を軸とし、ドイツ・ロマン派の知的遺産やポスト構造主義なども視野に収めつつ、新たな社会システム理論の構築を試みた。90年前後よりこの理論を用いて現代社会を形成する諸機能システムの分析を試み、その対象は経済、法、政治、宗教、科学、芸術、教育、社会運動、家族などにまで及んだ。1998年没。『宗教論』『近代の観察』『社会の法』『社会の芸術』『社会の社会』『社会の科学』『社会の政治』『社会構造とゼマンティク』『社会の宗教』(以上、法政大学出版局)など邦訳多数。

「2017年 『社会の社会 2 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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