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本 ・本 (251ページ) / ISBN・EAN: 9784000020886
感想・レビュー・書評
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ベンノ・ミュラー=ヒル著、南光進一郎監訳の、ナチ・ドイツ期における、安楽死計画やそれらによる犠牲者の臓器収集などによって利益を得た精神科医たちの所業の記述と刊行当時存命だった関係者へのインタビューの2篇からなる書籍。 第一部は安楽死計画とそれに携わった精神科医や人類学者やその所業が挙げられ当時エルンスト・クレー(医療ジャーナリスト)らによりようやく先鞭がつけられたそれらの罪悪について記述してあり著者の疑問や憤りが伝わってくる。またぞろ優生思想が頭をもたげる中有効であろう。
第2部のインタビュー篇では関係者が責任回避に終止するその醜悪さに辟易とした。巻末の簡易年表も参考になる。ナチ・ドイツ期の優生学的政策、関わった学者や政策、戦後の態度や処遇について少しでも知りたい方にはおすすめできる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ナチスに協力した医学者たちにインタビューした本。淡々と書いてあってとても怖い。加害者(という意識もなさそう・・・)の言葉で語られると、被害者の実態ってつかみにくい。本当にただの数字や物になってしまう。
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