ボスニアで起きたこと―「民族浄化」の現場から

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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000020947

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  • 1990年代に起きたユーゴ内戦。
    筆者は1993年にボスニアに入り、破壊しつくされた町、コザラツで戦争被害者や難民たちの取材に取り掛かる。
    取材に応じたのは、強制収容所で仲間を殺すことを強要された男性や、図らずも敵対関係になってしまったイスラム教徒とセルビア人のカップル、同じ民族に誤って撃たれ足が不自由になってしまった少年など。

  • 民族浄化が行われたボスニア・ヘルツェゴビナのお話です。

    民族浄化は、英語では、エスニック・クレンジング(ethnic cleansing)と呼ぶようです。知らなかった・・・。

    この紛争は簡単に言うと、セルビア人とクロアチア人とイスラム教徒がみんなで殺しあうというそんな紛争です。

    隣人が突然手りゅう弾を持って「お前たちを殺す」って来るんですからほんと恐ろしいというかわけわかりません。

    そして浄化なので、当然女子供もすべてが対象となります。

    惨殺の様子もある程度記載してありますので、苦手な方は読まないでください。

    筆者はこの紛争の地に直接赴いて現地の人と会話をし、写真をとり、それを本にまとめています。

    中東もそうですが、この辺の歴史や各国の背景は複雑すぎていまだに理解できない。

    たった15年前の書籍です。現在は落ち着いているようですが彼らの脳裏には虐殺された家族や友人の姿は色濃く残っているでしょう。

    それにしてもこの紛争、結局誰が得をしたの?それもわからない。

    そして、表現できないような個人の怨念のようなものは確実にまだ残っていると思うな。

    再度「浄化」なんて恐ろしいことが起こらないことを祈ります。

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