まんじゅう屋繁盛記 塩瀬の650年

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000021647

作品紹介・あらすじ

創業六五〇余年の伝統を誇る塩瀬。日本で初めて御菓子の饅頭をつくった塩瀬の歴史を三十四代当主がたどる。宮中に出入りを許され、足利将軍家や戦国武将に愛された老舗ならではの多彩なエピソードを紹介し、老舗の暖簾の重み、技と味へのこだわりを語る。

感想・レビュー・書評

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  • 創業650年を超える老舗和菓子店の歴史と心意気に触れられる一冊。
    守るべきもの(暖簾、材料の質と配合)と時代に合わせて変えていくもの(製造方法、店舗展開など)がとても勉強になった。
    移り変わりが激しい現代においても、応仁の乱、関ヶ原の戦いに明治維新、第二次世界大戦を乗り越えてきた老舗の強さには学ぶ点が多い。

  • 和菓子の老舗であり、日本で初めて饅頭を販売したお店「塩瀬総本家」その34代当主が書いた塩瀬と饅頭の歴史がここに詰まっています。
    日本での饅頭の歴史は興味深く、今は身近な食べ物だけれど昔は違ったなど、とにかく面白かったです。
    また、川島栄子さんの心や考え、不思議で必然な人との繋がりが素敵な1冊で、塩瀬が今も暖簾を続けていく理由がとても分かりました。
    前回饅頭を頂いた時はデパートでの購入でしたが、次は本店の茶室を見ながら塩瀬饅頭を買いたいと思います。

  • 著者は饅頭の元祖といわれている創業650年の老舗和菓子屋塩瀬の34代目当主です。650年の間には歴史に名を残した人物との交流あり、激動の時代を生き抜き店を守った出来事ありと、さすが老舗と感じさせる深い歴史がありました。身近だけれど意外と知らない饅頭と、塩瀬の歴史物語です。

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著者プロフィール

かわしま ひでこ
岡山県久米郡美咲町に生まれる。津山高校、岡山大学教育学部卒。小学校教諭の後、専業主婦。岡山市民の文芸の随筆部門で「通夜の雨」が市長賞。岡山市市民の童話賞で童話「うちの子、知りませんか」が最優秀賞。岡山県文学選奨で児童文学「蛍のブローチ」が入選。読売ファミリー童話大賞で「白いパラソル」が優秀賞を受賞。
著書に児童文学の『蛍のブローチ』、『ぎゅっと だいて』、『白いパラソル』(けやき書房)、『鬼山砦の小悪党』(吉備人出版)、童話の『月夜のシャボン玉』(山陽新聞出版センター)、短歌歌集の『櫻吹雪』『渓のせせらぎ』(砂子屋書房)などがある。
日本児童文学者協会会員。いちばんぼし童話の会、岡山児童文学会「松ぼっくり」同人。短歌誌「麓」同人。

「2023年 『棚田の村の少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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