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- 本 ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000022262
感想・レビュー・書評
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作詞家阿久悠の父親の生涯についての話。
愚直で、出世も望まず定年まで勤め、デラシネで、
友人らしい人もなく、急な別れ。
無口な父親との関係が、淡々と書かれている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作詞で著名な阿久悠氏の自伝的小説です。氏は、宮崎県出身で生涯一巡査を貫いた父の生き様と作詞家である華やかな著者自身の人生とを比較しながら、移り変わる時代の中で変わってはいけないものと変わっていかなければならないものを描こうとしたように感じました。
本書は、未刊行作品であったところ、氏の死後、原稿が見つかったということです。全く他人の手が加えられずに保管されていたことを思えば、亡くなった父の人生を自分の得意とする文章を使って書き起こすことは著者なりの父の弔いの意味が強く、発表は二の次であったのだろうと感じました。
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