ルポMOOC革命 無料オンライン授業の衝撃

  • 岩波書店 (2013年12月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784000022309

みんなの感想まとめ

この作品は、オンライン教育の可能性を探るルポルタージュであり、特にMOOC(大規模公開オンラインコース)の利点を客観的に紹介しています。著者は、プログラミング言語の習得など、繰り返し学ぶことで理解が深...

感想・レビュー・書評

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  • p13
    「技術の進歩はあまりに早いが、学校に戻って勉強するヒマはない。自分で勉強しないとすぐに時代遅れになってしまうので、隙間の時間で学べるムークは最高の機会だ」
    p20
    コーセラのプログラミング講座にはやられた。教材としても整理されているし、説明も上手でクリスタルクリア。はっきり言ってこれだけでいいじゃん!
    p44
    人は聞いて学ぶのではない、自分で考えた時や何かをやってみたときに学ぶんだ
    p151
    シリコンバレーの企業経営者が一致して挙げるのは「新しいスキルを自分で身につける能力」だという。
    p254
    ムークに出会い、英語を勉強する意味がやっとわかった。英語さえ分かれば、あらゆる分野の最高峰の講座を無料で受けられる。

  • 新聞記者が書くルポという形式だったので客観的な情報量の積み重ねによりいっそう面白く読めました。プログラミング言語の習得など分かるまで何度も繰り返して理解する授業がオンライン授業に最適であるイメージを持ちました。そして可能性としては小中学校の勉強でクラス内授業のペースについていくことが困難でゆっくり理解をすすめたい子どもたちに、補習教材として親子で自宅で受講したり、大学受験の試験対策として学習塾に通う経済的ゆとりのない子どもたちの自学自習のツールとしてといった範疇で利用が加速化していきそうな印象を受けました。

  • とっつき易い解説書、入門書だ。
    私も早速1つ受講を始めた。

  • CNN ee 2014/03号の特集記事でこの本のことを知った。

  • 【北海道大学蔵書目録へのリンク先】

    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2001604585

  • オープンエデュケーションと言うトピックについて、インタビューを織り交ぜながら書かれた本。

    世界のどこからでも中等教育高等教育を受けられますと言うような前半と、後半はそれが日本も含めて世界に広がりつつある中で、どのように活用されていくかの課題も含めて書かれている。

    高等教育にオープンエデュケーションが利用される目的の1つは、今まで北米の教育にアクセスできなかった人が教育を受けられるようになること、また、自身の能力を示すことができるようになること。
    ただ一方で、MITハーバードのように、いわゆる人気のある大学のシラバスや授業に収束させていくような流れもおきかねず、目的と手段を取り違えると大変なことになりそう。
    英語を母国語としない人にとっては、英語と合わせて勉強すると言うモチベーションになってるのは間違いない。

    一方、日本がと言うと言語の壁もさることながら、(当時はまだ2020年以降のようなYouTubeの広がりがないせいか)そこまで広がっていない。
    この本が書かれたのは黎明期である2013年、約10年前。今jmoocのサイトを開いてみると、それほど講座数が増えていた。

    自分の能力開発という観点もあり、英語版と日本語版、アカウントを作ってみようかと。

    ちなみにこの本の著者は、トランプについてのラストベルトのルポジャーナルを出した金成氏。

  • 教員推薦図書2013

  • 【由来】
    ・MediaMarkerのトップでの新刊本紹介で。

    【期待したもの】
    ・eラーニングは一応自分のテーマの一つなんで。
    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】

  • 無料オンライン授業。夢がある。
    教育形態を変えるかもしれない可能性、一方でビジネスにすることの難しさを抱えているなと改めて感じた。

    JMOOCやカーンアカデミーを実際に見て見たが、授業も多く面白い!し、これからも利用してみたいと感じた。
    (特にJMOOCはやりやすそう…)

    実際のMOOCも受けてみたいが英語…
    早く言語の壁を乗り越えたいし、本書にも書いてあるが英語を学ぶ理由ができた。

  • いや〜。これから波がきそうなネタですね。オンライン教育。しかし、どうやってマネタイズするのかが本当に肝だなあ。

  • 2013年の本。紹介されていた「manavee」は2017年現在、既に終了していた。ああ無常。
    » http://manavee.com/ manavee.comは運営を終了しました

  • 2012年に爆発的に利用者が急増したMOOCs(大規模公開オンライン講座)。オンラインで公開され、ネットに繋がる世界中の人々は無料で受講できる講座である。有名な配信機関ものに、コーセラ(Coursera)、エデックス(edX)、ユダシティー(Udacity)がある。いずれも、アメリカで開設されたものだが、その後、他国でも開設が矢継ぎ早に行われている。

    前述の3講座の魅力は、ハーバード大学、MITやスタンフォード大学といった一流大学の中の選りすぐりの授業が公開されていることである。例えば、コーセラの設立目的は「最高水準の授業を世界のすべての人々に無償提供することだ」と宣言している。

    これまでのeラーニングとの違いは、「誰でも」「無料」で受講できること。そして、教える側と受講生に双方向性があることだ。つまり、受講生は講義ビデオを見るだけでなく、ビデオの中で宿題や試験を提出し、水準に達すれば修了証がもらえる。ウェブ上には「ディスカッション・フォーラム」「ピア・アセスメント」への参加が求められ、受講生が学習している地域で集う「ミートアップ」が行われるなど、学びは多角的だ。

    MOOCsの導入によって、地球上のどこからでもネットに繋がれば、最高水準の講義で学べるとか、高校生が大学で何を学びたいかを深く考えるきっかけになるというメリットは否定のしようがない。一方、教育機関、特に大学への影響は必至である。
    より効果的な学習を追及する視点からは、MOOCsを学生の予習に使わせ、授業では教員の役割をレクチャラーから学生のディスカッションのファシリティターに変え、教室での時間を学生との直接対話に費やすことができる。つまり、教室では、教室でしかできない学びを提供する。財政難を抱える大学にとっては、より低コストで教育を実現する道が開かれる。アメリカでは、MOOCsの特定の講義を単位化する大学も増えつつある。

    「15世紀の印刷機の発明に匹敵する革命」といわれるMOOCsの出現。今後、大学がより発展する可能性も衰退する可能性も秘める。意欲あるものは学び機会が無限に広がることは確かだ。それは、大学生だけでなく、小学生から高校生、大学受験生や社会人も。そんな時代が到来しつつあることを、ルポは紹介している。

  •  大学の授業を無料で配信、というすごいコンセプトの動きが始まっているという。知らなんだ。10年くらい前にMITがOCWなる、講義資料を無料公開する、というニュースを知ったときもびっくりしたが、その思想をさらに拡大させたようなものか?
     さっそくいくつかのサイトにあたり、そのバラエティに富む内容にまたびっくり。良い世の中になったものだ。勉強をしたいときに徹底してできる。
     本の後半にあった、この教材をそもそも見ることすらかなわぬ人たちに対して、何ができるか?という観点も今後は持ちたい。

  • 「MOOC」、無料オンライン授業についてのルポをまとめた本。
    受講者側、コンテンツの提供者側、それからMOOCのほとんどが英語で行われている中での日本の現状と、よく取材されていると思う。

  • 代理出席、過去問収集、コピペレポート

    大学在籍時に、学問に対して不敬な手段でも単位が取得できることに対して、「いつか大学が提供する『単位』という概念への信頼が無くなる日が来るかもしれない」と、考えたことを思い出した。

    ひたりひたりと現実味を帯びてきた感じがする。

  • MOOCによって「いつでも、だれでも、無料で」大学教育が受けられる革命が進行中。今後大学の存在意義が問われてくるでしょう。

  • 今変わりつつある高等教育のドキュメント。これは必読物。

  • MOOC(Massive Open Online Courses)について世界で取材した内容をまとめた本。

    各種MOOCの提供側へのインタビューと、途上国から先進国までの事例や体験談が紹介されていて、日本での展開についても紹介されている。

    興味深いのがMOOC受講がそのまま人材のデータベース化を通して就業に繋がる点で、教育機関でありながら人材紹介業であるというビジネスモデルはこれまでにない新しい形だと思った。

  • 日本の小学校中学校のサイト、大学受験サイトも紹介していた。教員養成大学でも取り組むべきものである。基盤整備として、家庭へのネットの無料接続とiPad無料貸出が自治体に課せられた問題になるだろう。

  • moocと呼ばれる、大学の授業をオンラインで公開するシステム。これが広まっている現在の状況をまとめた一冊。

    これを読むと、大学に授業料を払って通う意味を再構築せざるを得ない感覚が出てくる。
    例えば、生の議論をする場としての大学、もちろんその議論は授業として語られることは事前にオンラインで確認済みの上で行うものとするとか。

    そうなると、授業を土台と考えることになるが、そもそも土台以前の基礎工事すら大学で行われている現状では、非常に日本は立ち遅れているな、という印象を持った。

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著者プロフィール

金成 隆一(カナリ リュウイチ)
朝日新聞編集委員
朝日新聞経済部記者。慶應義塾大学法学部卒。2000 年、朝日新聞社入社。社会部、ハーバード大学日米関係プログラム研究員などを経て2014 年から2019 年3 月までニューヨーク特派員。2018 年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞。著書『ルポ トランプ王国――もう一つのアメリカを行く』(岩波新書)、『記者、ラストベルトに住む』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『現代アメリカ政治とメディア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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