ルポ MOOC革命――無料オンライン授業の衝撃

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 171
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000022309

作品紹介・あらすじ

「良質な高等教育はもはや特権ではなくなった!」-ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学など、名門大学がインターネットを使って次々と講義の無料配信を始めた。全世界から集う受講生は700万人を突破。大学や企業は、受講生のビッグデータを分析して、教育方法を改善したり、人材の獲得競争を開始した。日本の大学や高校はどうするのか。無料オンライン授業の創設者から各地の利用者まで、徹底した現場取材を敢行した瞠目のルポ。

感想・レビュー・書評

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  • p13
    「技術の進歩はあまりに早いが、学校に戻って勉強するヒマはない。自分で勉強しないとすぐに時代遅れになってしまうので、隙間の時間で学べるムークは最高の機会だ」
    p20
    コーセラのプログラミング講座にはやられた。教材としても整理されているし、説明も上手でクリスタルクリア。はっきり言ってこれだけでいいじゃん!
    p44
    人は聞いて学ぶのではない、自分で考えた時や何かをやってみたときに学ぶんだ
    p151
    シリコンバレーの企業経営者が一致して挙げるのは「新しいスキルを自分で身につける能力」だという。
    p254
    ムークに出会い、英語を勉強する意味がやっとわかった。英語さえ分かれば、あらゆる分野の最高峰の講座を無料で受けられる。

  • 新聞記者が書くルポという形式だったので客観的な情報量の積み重ねによりいっそう面白く読めました。プログラミング言語の習得など分かるまで何度も繰り返して理解する授業がオンライン授業に最適であるイメージを持ちました。そして可能性としては小中学校の勉強でクラス内授業のペースについていくことが困難でゆっくり理解をすすめたい子どもたちに、補習教材として親子で自宅で受講したり、大学受験の試験対策として学習塾に通う経済的ゆとりのない子どもたちの自学自習のツールとしてといった範疇で利用が加速化していきそうな印象を受けました。

  • とっつき易い解説書、入門書だ。
    私も早速1つ受講を始めた。

  • CNN ee 2014/03号の特集記事でこの本のことを知った。

  • いや〜。これから波がきそうなネタですね。オンライン教育。しかし、どうやってマネタイズするのかが本当に肝だなあ。

  • 2013年の本。紹介されていた「manavee」は2017年現在、既に終了していた。ああ無常。
    » http://manavee.com/ manavee.comは運営を終了しました

  • 2012年に爆発的に利用者が急増したMOOCs(大規模公開オンライン講座)。オンラインで公開され、ネットに繋がる世界中の人々は無料で受講できる講座である。有名な配信機関ものに、コーセラ(Coursera)、エデックス(edX)、ユダシティー(Udacity)がある。いずれも、アメリカで開設されたものだが、その後、他国でも開設が矢継ぎ早に行われている。

    前述の3講座の魅力は、ハーバード大学、MITやスタンフォード大学といった一流大学の中の選りすぐりの授業が公開されていることである。例えば、コーセラの設立目的は「最高水準の授業を世界のすべての人々に無償提供することだ」と宣言している。

    これまでのeラーニングとの違いは、「誰でも」「無料」で受講できること。そして、教える側と受講生に双方向性があることだ。つまり、受講生は講義ビデオを見るだけでなく、ビデオの中で宿題や試験を提出し、水準に達すれば修了証がもらえる。ウェブ上には「ディスカッション・フォーラム」「ピア・アセスメント」への参加が求められ、受講生が学習している地域で集う「ミートアップ」が行われるなど、学びは多角的だ。

    MOOCsの導入によって、地球上のどこからでもネットに繋がれば、最高水準の講義で学べるとか、高校生が大学で何を学びたいかを深く考えるきっかけになるというメリットは否定のしようがない。一方、教育機関、特に大学への影響は必至である。
    より効果的な学習を追及する視点からは、MOOCsを学生の予習に使わせ、授業では教員の役割をレクチャラーから学生のディスカッションのファシリティターに変え、教室での時間を学生との直接対話に費やすことができる。つまり、教室では、教室でしかできない学びを提供する。財政難を抱える大学にとっては、より低コストで教育を実現する道が開かれる。アメリカでは、MOOCsの特定の講義を単位化する大学も増えつつある。

    「15世紀の印刷機の発明に匹敵する革命」といわれるMOOCsの出現。今後、大学がより発展する可能性も衰退する可能性も秘める。意欲あるものは学び機会が無限に広がることは確かだ。それは、大学生だけでなく、小学生から高校生、大学受験生や社会人も。そんな時代が到来しつつあることを、ルポは紹介している。

  •  大学の授業を無料で配信、というすごいコンセプトの動きが始まっているという。知らなんだ。10年くらい前にMITがOCWなる、講義資料を無料公開する、というニュースを知ったときもびっくりしたが、その思想をさらに拡大させたようなものか?
     さっそくいくつかのサイトにあたり、そのバラエティに富む内容にまたびっくり。良い世の中になったものだ。勉強をしたいときに徹底してできる。
     本の後半にあった、この教材をそもそも見ることすらかなわぬ人たちに対して、何ができるか?という観点も今後は持ちたい。

  • 「MOOC」、無料オンライン授業についてのルポをまとめた本。
    受講者側、コンテンツの提供者側、それからMOOCのほとんどが英語で行われている中での日本の現状と、よく取材されていると思う。

  • 代理出席、過去問収集、コピペレポート

    大学在籍時に、学問に対して不敬な手段でも単位が取得できることに対して、「いつか大学が提供する『単位』という概念への信頼が無くなる日が来るかもしれない」と、考えたことを思い出した。

    ひたりひたりと現実味を帯びてきた感じがする。

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