名作の中の地球環境史

著者 :
  • 岩波書店
3.78
  • (3)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 30
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000022699

作品紹介・あらすじ

時代の危機をいち早く察知して作品に取りこみ、それが社会に対する警告や警鐘になったことが少なからずある。『出エジプト記』『コロンブス航海誌』『エマ』『レ・ミゼラブル』『白鯨』『グリム童話集』『不思議の国のアリス』『闇の奥』『駱駝祥子』『怒りの葡萄』『グスコーブドリの伝記』等、二四篇の古典・名作の中から、森林破壊、大気汚染、地球温暖化、干ばつなど環境をめぐる問題を取り出し、それが地球の環境史の中でどういう意味をもつのかを読み解く。環境史の第一人者による斬新な試み。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  いま世界中から問題視されている地球環境問題。
     その問題について、様々な古典・名作を取り上げ、どうすれば防げるのかということが書いてあります。
     一つの章で一つのテーマと名作が取り上げられているので、読みやすいと思います。
    (教育学部・国語専修/匿名希望)

  • ジェーンオースティンのエマに出てくる遅く咲いたリンゴの花は、ナポレオンがワーテルローで負けたあとの飢饉と同じ話、という考えもしなかった観点。
    文学と科学を結んでるところがたまらない。

  • 古今東西の有名な文学や芸術に、いかに天変地異が深く関わっているか、実例に沿って教えてくれる好著。作者は実に幅広い学識をお持ちの方のようだ。地震も怖いが実は火山の大噴火がより深刻な影響を及ぼしている。

    例えばムンクの「叫び」。異様なまでの背景の赤い空はムンクの心象風景とばかり思っていたが、実は描かれた時期アイルランドの火山の噴火で実際に空が異様に赤かったそうだ。ターナーの風景画も同様。我々が気がつかない実例を丹念に紹介してくれている。

    しかし人類の歴史の中でこの200年ばかりだけが、世界的な環境変動に綱が根ほどの天変地異がなかった期間だそうだ。
    どうやらそろそろ順番が回ってきたようなので覚悟しよう。

  • 2011/06/05:環境と文学などの作品との関わりについてとても考えさせられました。 また取り上げられている作品(文学だけでなく絵画、音楽なども含めて)が気になりました。

  • ギルガメッシュから司馬遼太郎まで環境問題を捉えることのできる作品を紹介しているという感じの本のようです。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1940年東京都生まれ。東京大学卒業後、朝日新聞入社。ニューヨーク特派員、編集委員などを経て退社。国連環境計画上級顧問。96年より東京大学大学院教授、ザンビア特命全権大使、北海道大学大学院教授、東京農業大学教授を歴任。この間、国際協力事業団参与、東中欧環境センター理事などを兼務。国連ボーマ賞、国連グローバル500賞、毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。主な著書に『地球環境報告』(岩波新書)、『森林破壊を追う』(朝日新聞出版)、『歴史を変えた火山噴火』(刀水書房)など多数。

「2018年 『感染症の世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石弘之の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
リチャード・ドー...
チャールズ・テイ...
ヴィクトール・E...
ウィル バッキン...
阿部 和重
國分 功一郎
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする