喪の途上にて 大事故遺族の悲哀の研究

  • 岩波書店 (1992年1月1日発売)
4.21
  • (11)
  • (8)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 89
感想 : 12
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (390ページ) / ISBN・EAN: 9784000022873

みんなの感想まとめ

突然の死別に直面した人々の心理的プロセスを丁寧に描いた作品であり、喪の過程を通じて愛と悲しみの関係を深く考えさせられます。事故や災害によって大切な人を失った遺族たちがどのようにショックや否定、怒りを経...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 心理士として、認知行動療法はクライエントの動機がある程度あることから始まること、なんだかんだ時間の経過とともに意味づけする過程を援助するのが求められてるいるようにかんじた本、、今後心理領域で働く前に読めてよかった!

  • ☆ふむ

  • 読み終わったあと、しばらく呆然となる。
    突然の事故で身内を失う、そらが夫や子どもだったらと考えるだけで、気が変になりそう。
    喪の作業、それは100人がいれば、100人の過程が
    あるだろうし、遺体の完全遺体か、指だけとかほんとに一部しか残されてない場合とでもだいぶ違うようだ。

    特に妊娠5ヶ月で夫を(8/12に)亡くした女性のその後は涙なくしては読めなかった。
    夢に繰り返し出てきたり、生活していてもこんな時彼だったらなんて言うかなとか、たとえば髪をリボンで結んでいたら夫が見たら”かわいいやんか”ってちょんっとするだろう…とか、すごい愛しあっていたんだろうな。
    先日、日航機事故の特集番組があって、その女性らしき人も出ててもうその子も立派な大人の男性に成長してたよ。
    再婚もせず、がんばってきはったんやなとその人にかぎらずだけど、幸せを願わずにはいられない。

  • 是枝和弘×姜尚中両氏の対談で名前が上がったので読んでみた。

    突然“遺族”にならざるを得なかった数々の人々の、
    辿ったプロセスを丹念に、感情的にならず淡々と描写してあるが故に、
    読み手の想像力を揺さぶり、自分だったら、家族だったらと想定せずにはいらず、なんども心を整えながら、少ない単位で読み終えた。

    加害者や仲介業の、人の血が通っていないような言動には慄然とし、
    しかしその中でも、真摯な想いで遺族に寄り添う僅かな人には温かみを感じ、人というのは、立場や肩書きでない存在だという、至極当然のことをあらためて感じ入った。

    多くの人に読んでもらいたい反面、安易な気持ちでは受け止めきれない重みもある本。

    自分だったらどうだろうかと、考えずにはいられない。

  • 日航機墜落事故が起きたのは1985年。そしてこの本が出版されたのは1992年。もう20年以上も前の作品を今読む気になったのはTVで姜尚中さんが話題にしていたから。そして個人的にも事故の遺族の人達について知りたかったから。
    そんな興味から読み始めるには、あまりにも内容が強烈であり、今更ながら当時の日航と言う企業に対しての怒りがわきました。
    遺族心理についての専門的な分析は、心理カウンセラーを目指す者にはとても参考になります。
    ただ事故そのものの分析など、専門的過ぎて内容が理解し辛い部分もあり、読み進めるのに時間がかかりました。

  • 図書館では文学に分類しているが,社会科学、哲学など他に分類されてもいいような気がする。

    8.12がきっかけでこの本を知ったのですが,主人は出版された当時に購入し読んでいたそうです。

    考えさせられますね。

  • グリーフケア(喪の作業)、世間やマスコミのあり方など、ここからさらに掘り下げたいと思う。

  • (2000.06.15読了)(2000.05.06購入)
    大事故遺族の悲哀の研究
    第14回(1992年) 講談社ノンフィクション賞受賞
    (「BOOK」データベースより)amazon
    日航ジャンボ機墜落、上海列車事故、日航羽田沖墜落、第一富士丸沈没…。かけがえのない人の突然の死を、残された人はどう受け止めるのか。人はどのように他者の死を体験するのだろうか。今、求められる死別論。

    ☆関連図書(既読)
    「生きがいシェアリング」野田正彰著、中公新書、1988.10.25

  • 喪の途上にて、人は創造する。

  • 2010/06/30中目黒105円発見

  • 日航機墜落事故を中心に、遺族が悲しみとどのように向き合ってきたかが書かれています。事故の遺族にぜひ読んでいただきたい本です。

全11件中 1 - 11件を表示

著者プロフィール

野田正彰(のだ まさあき)
1944年、高知県出身、北海道大学医学部卒業。長浜赤十字病院精神科部長、神戸市外国語大学教授、ウィーン大学招聘教授、京都女子大学教授、関西学院大学教授など歴任。精神病理学者、作家。文化変容、戦争と革命のなかで生きる人間を精神医学者として考察してきた。著書『狂気の起源をもとめて』(中公新書)、『コンピュータ新人類の研究』(文藝春秋、大宅壮一ノンフィクション賞)、『戦争と罪責』『犯罪と精神医療』『喪の途上にて』(講談社ノンフィクション賞)、『災害救援』(以上、岩波書店)、『庭園に死す』(春秋社)、『戯曲 サビーナ』(里文出版)、『虜囚の記憶』(みすず書房)、『社会と精神のゆらぎから』(講談社)他。

「2025年 『過ぎし日の映え 続 社会と精神のゆらぎから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野田正彰の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×