ゆたかな国をつくる―官僚専権を超えて

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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000023481

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  • 1999年刊行。著者は中央大学教授(東京大学名誉教授)。著者は水俣病やその患者との直接的なつながりから自身の経済学的発想を大きく転換させた現場主義者。結果として、社会的共通資本という斬新な発想で、環境や教育等一見定量化困難なものにつき、私利とは異質なものとして包含した形での経済学を提唱。教育に関してはやや?マークがつくが、その他の現代社会論は共感するところ大であり、特にバブルにおける融資裏面は実態をかなり正しく洞察。過日の著者逝去に伴い、ETVで著者の思索探訪作品の再放送があったが、その良い補完になった。
    炭素税の議論、自動車の社会的費用(つまり各自動車を社会が保持することにより被る損失)の議論など、全く古びていないばかりか、六ケ所村の核燃料再処理・廃棄物保管施設、農業の維持振興と将来性の提示は優れて現代的な課題である。今一度、味読すべき価値ある学者と考える。

  • 2冊

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著者プロフィール

元東京大学名誉教授
1928年生まれ。51年東京大学理学部数学科卒業、56年スタンフォード大学経済学部研究員、58年同助手、59年同助教授、60年カリフォルニア大学バークレー校経済学部助教授、61年スタンフォード大学経済学部準教授、64年シカゴ大学経済学部教授、68年東京大学経済学部助教授、69年同教授、89年東京大学を定年退官、新潟大学経済学部教授、中央大学経済学部教授、同志社大学社会的共通資本研究センター所長などを経て、2014年死去

「2017年 『経済と人間の旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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