落花流水 谷崎潤一郎と祖父関雪の思い出

  • 岩波書店 (2007年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784000024242

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  • 祖父は日本画家

  • 『往復書簡』の中に、「この頃(谷崎の死の前後)のことを今思い出して書き始めると、パンドラの箱開けたように、魑魅魍魎がさ迷い出して、私の意思を乗り越えて跳梁跋扈しそうなのでこれ以上は触れたくありません」と書いています。…今はパンドラの函の最後に「希望」が残ることを祈っています。(『落下流水』著者あとがきより)

    と、ありますが、読了した私の中では魑魅魍魎、跳梁跋扈なんかしていません。「希望」だけが輝いています。一人の女性のヒューマンドラマとしてとても感動しました。コメント書かないが(理由はなんとなくわかります)そう感じている読者多いでしょう。
    ちょくちょく京都に行きますので、これまでとは違った目で洛東をくまなくしつこく歩きたいものです。谷崎潤一郎は「寂」一文字の大文豪に違いありませんから。この本読んであらためて思ったところです。

  • 祖父に義父が芸術方面であんなに偉大だったら普通の青年では満足できなくなりそう…。千萬子さんも夫とは途中から仲良くなさそう。貴重な書簡を楽しませてもらったけど、本当におねだりばっかりで、谷崎も途中まではかわいいとは思ってたんだろうなぁと思ったり。

    谷崎六条院の生活がかなり垣間見れて興味深かったです。

  • 谷崎潤一郎の小説のモデルといわれ、京都画壇の橋本関雪を祖父に持つ千萬子さんのたぶん最後の回想録。谷崎の女性への関心こそ文学成立の源、女たちの微妙な心理拮抗を身近にしてその関係性を愉しんでいたようだ。マドンナ松子夫人の神話は崩壊する。源氏物語の六条院のような女だけにかこまれての日常。やっぱり芸術家の普通とはかけ離れた日常って興味深い。

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