ルポ 拉致と人々 救う会・公安警察・朝鮮総聯

  • 岩波書店
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  • 本 ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000024273

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  • 北朝鮮にて
    青木さんがカバンに見えるものは、やっぱり私にもカバンに見えるのです。

    救う会と家族会、

    在日朝鮮人帰国協力会、1959年12月14日、帰国船の第1便、帰国の喜びに泣き出す人の声、地上の楽園と信じて疑わなかった。

  • 漆間は警察長官当時、北朝鮮への圧力を行うのが警察の役割だと述べていた。そして漆間が長官時代には、これでもかと思うくらい朝鮮総連を捜査していた。こういう長官がもっと登場することに期待する。こういうタカ派の長官がいないから日本はなめられる。

  • 救う会、家族会 内部に元共産党活動家 その影響をうけ発言が先鋭化 寄付の使い込み

    現代コリア研究所 元は日本朝鮮研究所 寺尾五郎 元共産党活動家 ファナティックかつエキセントリックな言説

  • 北朝鮮による拉致問題が明らかになった後、当然といえば当然だが、反北朝鮮ムード一色になった。しかし、それに乗じて、歪んだ事象が引き起こされなかったか。ある意味、タブーに踏み込んだルポである。
    多くのページが割かれているのは、拉致被害者の家族を〝サポート〟していた「救う会」。「現代コリア研究所」が中心となった団体だが、世論を背景に国民的運動を巻き起こす。しかし、国家権力への接近やかつて縁のなかった巨額な資金が飛び交うようになるつれて、内紛が生じ、運動の性格も極端化していった。十年以上「救う会」の会長を務めた元会長の佐藤勝巳氏は著者のインタビューに実にあっさりと〝実状〟を認めている。
    その他、「北朝鮮に日本と交渉させる気にさせるのが警察の仕事だ」とした漆間警察庁長官の〝暴走〟や、拉致解明のキーマンと持ち上げられながら、麻薬で捕まった脱北者、安明進氏などを取り上げている。

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著者プロフィール

ジャーナリスト、ノンフィクション作家。1966年、長野県生まれ。慶応大卒業後、1990年に共同通信入社。大阪社会部、成田支局などを経て社会部記者。警視庁の警備・公安担当などを務める。その後、外信部勤務を経てソウル特派員。
2006年に独立し、フリーランスに。コメンテーターなどとしても活動。主な著作は『日本の公安警察』(講談社現代新書)、『国策捜査 暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』(角川文庫)、『ルポ 拉致と人々 救う会、公安警察、朝鮮総聯』(岩波書店)、『安倍三代』(朝日文庫)、『日本会議の正体』(平凡社新書)、『ルポ 国家権力』(トランスビュー)など。

「2024年 『ヤジと公安警察』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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