6月16日の花火

  • 岩波書店 (1986年6月2日発売)
3.67
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 8
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784000025676

作品紹介・あらすじ

著者の文芸評論家としての面目を如実に示す、画期的なジョイス論!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今日は2008年6月16日。
    『ユリシーズ』のあの日から104年後です。

    20世紀文学(おお、前世紀なんだ)を代表する
    ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』は、
    1904年6月16日のダブリンを書いた小説です。

    そして本書は小説家・批評家丸谷才一さんのジョイス論を収めた本。
    丸谷さんのホームグラウンドは王朝和歌とジョイスですが、あの感動的な名著『新々百人一首』と比べると、どうも本書は見劣りするような感じがします。
    それでも和田誠さんの装丁は……これはぜひ現物を見てください。

    丸谷さんのファンになってから6月16日はちょっと特別な日になりました。

    そして6年前から……6月12日はうんと特別な日になりました。
    その日、ナンシー関さんが亡くなったのです。
    あの時の絶望感、心細さ……。

    6月にはいろんな縁ができてしまいました。

    そういえば、2日は「ぐうたら感謝の日」だったな。(なんのことか分からない人は『ドラえもん』14巻を読んでね)

    2008年06月16日記

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

大正14年8月27日、山形県生まれ。昭和25年東京大学文学部英文学科卒。作家。日本芸術院会員。大学卒業後、昭和40年まで國學院大學に勤務。小説・評論・随筆・翻訳・対談と幅広く活躍。43年芥川賞を、47年谷崎賞を、49年谷崎賞・読売文学賞を、60年野間文芸賞を、63年川端賞を、平成3年インデペンデント外国文学賞を受賞するなど受賞多数。平成23年、文化勲章受章。著書に『笹まくら』(昭41 河出書房)『丸谷才一批評集』全6巻(平7〜8 文藝春秋)『耀く日の宮』(平15 講談社)『持ち重りする薔薇の花』(平24 新潮社)など。

「2012年 『久保田淳座談集 暁の明星 歌の流れ、歌のひろがり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

丸谷才一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×