- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000025867
感想・レビュー・書評
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立川談四楼著「大書評芸」で紹介されていたので、読んでみたら、いい本だった。
むちゃくちゃなところがある一方で、リーダーとしての使命感や、落語を繊細に工夫する真面目さもある。上方の落語家に対する評価もきちっと述べることができる。米朝もすごいけど、松鶴もすごい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
仁鶴、鶴光、鶴瓶の師匠、6代目笑福亭松鶴(1918~86)のエピソード集。
桂米朝、3代目桂春団治、3代目桂小文枝の4人で絶滅寸前の上方落語存続に尽力し、また多くの弟子を育て上げ上方落語会を復興さした立役者。
紫綬褒章授与の際、市民税を30年間滞納してたことが発覚して急遽支払うなど、私生活では酒と借金と遊びにまつわる豪快なエピソードに事欠かない。
借金取りが楽屋口で待ってるときは、高座を終えるとそのまま客席から逃げたという。
ガラガラで強面だが正義感に強い松鶴にはこんなエピソードも。
春団治と飲み屋に入ると女がヤクザに絡まれていた。
春団治に目配せしながら、「困ったのぉ、3代目」と言うと春団治も「どうする6代目」と答え、さらに付いてきてた弟子が「おやっさん、どうしました」と言うと、いつの間にかヤクザが居なくなってたという。
また非常に面倒見がよく、大阪だけでなく東京の若手もよく可愛がり、談志、志ん朝は心酔していたという。弟子の鶴光が東京の落語協会に加入したとき芸人たちが「6代目には世話になりましたから」と手厚く扱ってくれ改めて師匠の偉大さを知ったという。
松鶴自身の対談録のほか、鶴瓶が米朝、春団治、文枝、松竹勝社長ら松鶴と縁深い人たちに思い出を語ってもらっている。 -
三代目桂春団治の落語を聴きながらの読了…野崎参り、皿屋敷、宇治の柴舟。
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松鶴の落語は「船場言葉」を使う生粋の上方落語。豪放磊落。
弟子の鶴瓶がゆかりの人にインタビューしている。今はこういうタイプの人はなかなかいないと思った。生前の高座、聞いてみたかったな。
巻末には「天王寺参り」の文字起こし。 -
仁鶴はん、鶴光はん、鶴瓶はんたちの師匠です。
桂米朝・文枝・春団治師匠らのインタビューが載っております。
聞き手は鶴瓶はんです。やはりうまい!
松鶴師匠の対談も載っていまして、これがまたおもろい。
やはり、らくだ!!!!!