近代家族の成立と終焉

  • 岩波書店 (1994年3月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784000027427

みんなの感想まとめ

家族という概念の歴史的な変遷を探る本であり、家族の本質やその形成過程を深く考察しています。特に「ファミリィ・アイデンティティのゆくえ」という論文は、家族とは何かを再考するための重要な視点を提供しており...

感想・レビュー・書評

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  • 昔よく読んでいた。

  •  あたかも超歴史的・超文化的な、恒常的に同一的なところのものとして一般に思念されている、この「家族」という謎な構築物を、歴史的に紐解いて分析するという本である。「家族」が、いつ頃にできたのか、そしてどのような変遷をたどってきたのか、ということを知るには、うってつけの一冊であろう。
     2009.1.27-30.

  • amazonの書評を見るとイチャモンとしか思えないような程度の低いものがありますが、そんなのは無視しましょう(「愛」とかで「普通の家族」なるものを無邪気に語るの、もうやめましょうね)。まず、最初の論文「ファミリィ・アイデンティティのゆくえ」は、「『家族』とは何モノか」という点について再考するための導きの糸として非常に重要、かつおもしろい。そして中ほどに収録されている「技術革新と家事労働」という(地味な題名の)論文が、「技術革新=家事省力化」という素朴でナイーヴな物言いに対する反論として有益、そしてもちろんおもしろい。もちろんこれ以外の論文もおもしろいんですが、ワタシとしてはこの2本がとくにオススメです。(20060122)

  • 「読みたい本」

  • 30年以上前の本なので、リアルタイムな内容かといえばそうではなく、だが一方で中には現代的な人間関係を予言したような文章もちらほらある。フェミニズムないし女性の社会進出が「家族」に対しどのような影響を与えたのか知るには絶好の本な気がするが、一方で今読むと色んな視点がかけているような気もする。特に気になったのは、女性の不倫について分析しているところで、それに巻き込まれる人たちのことがあまりにも無視されているのでは、という気がした。特に、母親の不倫を知った子供とか、あれだけいろんな家族のアンケート取ってたのに、肝心のこういうところは無頓着すぎるような…と。ただ、論理も明快で、わかりやすく読めて、さらに勉強になった。

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著者プロフィール

社会学者。東京大学名誉教授。1948年、富山県生まれ。認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。女性学、ジェンダー研究のパイオニア。現在は高齢者の介護とケアの問題についても研究している。京都大学大学院修了後、平安女学院短期大学助教授、京都精華大学助教授、メキシコ大学院大学客員教授、コロンビア大学客員教授などを歴任。1994年、『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)でサントリー学芸賞受賞。著書に、『家父長制と資本制』(岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(文春文庫)、『女の子はどう生きるか』(岩波ジュニア新書)、『アンチ・アンチエイジングの思想』(みすず書房)など多数。

「2026年 『新版 女の本屋の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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