係り結びの研究

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000028059

作品紹介・あらすじ

係り結びの起源・役割・消滅過程を統一的にとらえ、その背後にあって古代から現代にまで連なる日本語センテンスの構成原理を説き明かした画期的研究。

感想・レビュー・書評

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  • 大野晋氏の著書を何冊かまとめ買い。

    中学時代に習う「係り結びの法則」。
    それをルールとして意識したことはあっても、なぜそのルールが出来たのかを考えることなく現在に至る。

    例えば、結びが連体形と已然形の違いって何なのかとか。
    「や・か」は「疑問・反語」だけど、両者の語としての違いはどこにあるのかとか。
    もっともっと素朴に、なぜ「係り結び」はなくなったのかとか。

    こうした疑問を持つ人は少なからずいるわけだけど、こうした疑問に答えてくれる人は少ないように思う。
    とても親切で、面白い一冊だった。

    見落としがちな点だけれど、言葉は変化しながら現在まで繋がっているものであるということ。
    古語が現代語とかけ離れているように感じがちだが、辿ってゆくと、そうか!と変化に突き当たった。

    なくなっていった言葉もある。
    元の形から変化した言葉もある。
    元の形に戻っていった言葉もある。

    時間の流れに触れることが出来て、満足。

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著者プロフィール

1919-2008年。東京生まれ。国語学者。著書に『日本語の起源 新版』『日本語練習帳』『日本語と私』『日本語の年輪』『係り結びの研究』『日本語の形成』他。編著に『岩波古語辞典』『古典基礎語辞典』他。

「2015年 『日本語と私』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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