家族はどこへいくのか

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 26
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000028431

感想・レビュー・書評

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  • 家族について思うところがあって借りた。誰もが当事者でもある家族についての討論。不思議だったのは、途中で谷川俊太郎さんの家族がテーマの詩が挟まれるのだが、最初は全然頭に入ってこなかったのに、少し寝かせて読み始めたら、すっと入ってきた。
    詩を通して彼の家族観がイメージできた。
    あまり詩を読むことに慣れていないのだが、コンディションが整うと(?)読めて、普通の文章よりもすっと心に入ってくることもあるのだという個人的な気づきがあった。
    20年以上も前の本、しかも語り手が全員男性なこともあり、現役で子育てをしている女である受け取り手からしたら「ん?」と思うようなくだりもあるのだが、この本にも書かれているように、家族観は時代によって変わるもので、どうしても世代間のギャップは拭えない。その上で、どの時代でも共感できるポイントがあるのが家族という話題だと思う。現代は縦の繋がりより横の繋がりが重視されているけど、縦の繋がりが完全になくなったら人類は滅びる、と書かれていて、それが現実になりつつあるような気がして怖い。

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