パレスチナとは何か

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000029674

作品紹介・あらすじ

1993年の暫定自治合意後も戦火がたえることのないパレスチナ。サイードはパレスチナからアメリカへの政治的流氓の体験をふまえ、パレスチナ人の生活を内側から描くことによって問題の本質に迫った。多数の写真とともに問いかける本書の記述は具体的であり、予備知識がなくても心を打たずにはおかない。中東問題だけでなく、現在の民族問題、ボーダーレスの世界を考えるための必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • この人の文章はいつも意気込んで読もうと思って挫折する。....それはパレスチナ(やユダヤ)故の話なのか?それを通して人間全体のあり方を見つめているだけなのではないのか、と思う。なぜか彼がこだわっているレッテル”パレスチナ”がとても異物感をともなって響くのである。パレスチナ人である必要性、そのレッテルから派生した物語であるという自明性があまりないというか。

  • パレスチナ人はとにもかくにも働く。多くの場合、大した希望も展望もなしにである。その結果、労働からの疎外は今やジョジョに大勢を占める態度へと同化、変容されつつある。
    イスラエルの経済的布教はアラブ人んお日雇い労働者はやるせない運搬可能な商品と化して、市場をうろつきながら、仕事をあっせんしてくれるユダヤ人の労働仲介者に拾ってもらうのをひたすら待ちわびている。

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著者プロフィール

エドワード・ワディ・サイード
(إدوارد سعيد, Edward Wadie Said)
1935年11月1日 - 2003年9月25日
エルサレム生まれのパレスティナ人で、アメリカの文芸批評家。エルサレム、カイロで幼少時を過ごし、15歳の時にアメリカに渡る。プリンストン大学を卒業後ハーバード大学に学び、コロンビア大学の英文学・比較文学教授を務めた。サイードはまた、パレスティナ民族会議のメンバーとしてアメリカにおけるスポークスマンを務め、パレスティナやイスラム問題についての提言や著作活動など重要な役割を担った。『オリエンタリズム』(平凡社)、『知識人とは何か』(平凡社)、『世界・テキスト・批評家』(法政大学出版局)、『文化と帝国主義』(全2巻、みすず書房)などの主著が邦訳されている。

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