アジアから日本を問う (岩波ブックレット)

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  • 岩波書店
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感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (55ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000032766

作品紹介・あらすじ

国際的視野から日本の戦後を検証し、政治経済の構造変革、リベラリズムのゆくえについて分りやすく論じる。

感想・レビュー・書評

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  • テレビのインタビューなどでみる姜さんはたしかにソフトなのだが、このブックレットは講演の手直しのせいもあってか、舌鋒があまり鋭くない。ひとこで言えばまだるっこしくてわかりにくい。このテーマなら、もう少しきびしいものがあってもよいだろう。日本の「非力な平和主義・護憲勢力、リベラリスト」に対する不信と批判の根拠の論旨は興味深い。ノンセクト・ラジカルなリベラリストを自認するものとしては非常に耳が痛い。新渡戸稲造の例示は的確。「日本が戦後責任をとってこなかったことをアジアの国ぐにがそれを自国の国策に利用することを許すことになった」という主張も重要な視点だ。国際人権規約(B), 国籍条項の問題は、国際人を育成する立場から見ても、もっとマスコミ・教育でとりあげられるべきだと考えるが、最近のマスコミはチープなナショナリズムを専ら煽ることしかしていない。。時代が悪いとナチス、と言う法則なのか。

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著者プロフィール

1950年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。東京大学大学院教授、聖学院大学学長などを歴任。東京大学名誉教授。専攻は、政治学・政治思想史。主な著書に、『マックス・ウェーバーと近代』、『オリエンタリズムの彼方へ』、『母 -オモニ-』、『漱石のことば』ほか。

「2018年 『ナショナリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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