アジアから日本を問う (岩波ブックレット 336)

  • 岩波書店 (1994年3月22日発売)
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784000032766

作品紹介・あらすじ

国際的視野から日本の戦後を検証し、政治経済の構造変革、リベラリズムのゆくえについて分りやすく論じる。

感想・レビュー・書評

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  • テレビのインタビューなどでみる姜さんはたしかにソフトなのだが、このブックレットは講演の手直しのせいもあってか、舌鋒があまり鋭くない。ひとこで言えばまだるっこしくてわかりにくい。このテーマなら、もう少しきびしいものがあってもよいだろう。日本の「非力な平和主義・護憲勢力、リベラリスト」に対する不信と批判の根拠の論旨は興味深い。ノンセクト・ラジカルなリベラリストを自認するものとしては非常に耳が痛い。新渡戸稲造の例示は的確。「日本が戦後責任をとってこなかったことをアジアの国ぐにがそれを自国の国策に利用することを許すことになった」という主張も重要な視点だ。国際人権規約(B), 国籍条項の問題は、国際人を育成する立場から見ても、もっとマスコミ・教育でとりあげられるべきだと考えるが、最近のマスコミはチープなナショナリズムを専ら煽ることしかしていない。。時代が悪いとナチス、と言う法則なのか。

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著者プロフィール

1950年熊本県生まれ。東京大学名誉教授。専攻は政治学、政治思想史。主な著書に『マックス・ウェーバーと近代』『オリエンタリズムの彼方へ―近代文化批判』(以上岩波現代文庫)『ナショナリズム』(岩波書店)『東北アジア共同の家をめざして』(平凡社)『増補版 日朝関係の克服』『姜尚中の政治学入門』『漱石のことば』(以上集英社新書)『在日』(集英社文庫)『愛国の作法』(朝日新書)など。

「2017年 『Doing History』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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