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- Amazon.co.jp ・本 (62ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000034005
感想・レビュー・書評
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「たまには骨のある文章を読まねば」と思って手に取った1冊。もう20年前の本であった。「山月記」が出ているなぁくらいの軽い気持ちで読んだが、実は神戸連続児童殺傷事件に今の世を照らし、教育の面から考察を述べている本であった。
この事件のことは当時、「気味が悪い」くらいにしか思っていなかったが、作者が述べるように若者の葛藤という点では山月記の李徴に共通点があるのかもしれない。ただ、私はその二つを重ね合わせることに単純な嫌悪を覚えるが。
作者がおっしゃるように、教育にはことばの体系を確立させることが重要なのでしょうね。
何よりも心に残ったのが、20年も経ったのに、世の中はほとんど変わっていない、課題の解決にはなかなか至っていない、という事実です。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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