カフカの迷宮―悪夢の方法 (作家の方法)

著者 : 後藤明生
  • 岩波書店 (1987年10月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000035057

作品紹介

謎としての現在へ、語りの迷宮を紡ぐ新しいカフカ物語。

カフカの迷宮―悪夢の方法 (作家の方法)の感想・レビュー・書評

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  • カフカの文体の「速度」という着眼点が興味深い。思考に筆が追いつかない。そのズレこそにカフカ独特の速度が出る。
    それから、これはよく言われていることなのかわからないけれど、「変身」がモノローグではなくあくまで三人称であることの意味の指摘が目から鱗だった。たしかに、モノローグにしたなら、単なる「悪夢」の報告にすぎない。悪夢が明晰な三人称で語られるからこその「変身」だ。
    カフカの小説の登場人物には「人格」がなく「関係」だけがあるという指摘もなるほどだ。だから、関係が途絶える時はすなわち死を意味する。そうした視点で「変身」を読んだことがなかったから新鮮だった。

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