背教者ユリアヌス 3 (辻邦生歴史小説集成 第6巻)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000036764

作品紹介・あらすじ

奇しき生涯をたどる哲学者皇帝を主人公に、文学創造の根底に横たわる叙事詩の精神を現代に見事によみがえらせた現代文学の最高峰。

感想・レビュー・書評

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  • コンスタンティウス帝によるガリア軍団のペルシア国境派遣命令がユリアヌスを皇帝の座に押し上げる。
    読了。おもしろかった!

    それにしても、こういう物語には地図がほしい。吉川弘文館の『標準世界史地図』と首っぴきで読み進めたが、とくにクテシフォン攻略辺りではぜんぜん歯が立たず。むー。

  • 辻邦生の最高傑作。
    序章の「若いバシリナ」から物語に引き込まれる。
    幼い頃、「お話を書く人になりたい」と夢を抱いていた作者が語るユリアヌスの一生は、その緻密で清潔な文章と相まって読むものの心に迫ってくる。

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著者プロフィール

辻邦生

一九二五(大正一四)年、東京生まれ。東京大学仏文科卒業。六三年「廻廊にて」で第四回近代文学賞、六八年『安土往還記』で芸術選奨新人賞、七二年『背教者ユリアヌス』で第十四回毎日芸術賞、九五年『西行花伝』で第三十一回谷崎潤一郎賞受賞。そのほかの著書に『夏の砦』『嵯峨野明月記』『銀杏散りやまず』『フーシェ革命暦』、連作短篇『ある生涯の七つの場所』全七巻、紀行『美しい夏の行方』、また『辻邦生全集
』全二十巻がある。九九(平成一一)年没。



北杜夫

一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。一九五二(昭和二七)年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医博。一九六〇(昭和三五)年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第43回芥川賞受賞。小説に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『母の影』など多数。『北杜夫全集』(全15巻)がある。二〇一一(平成二三)年、逝去。

「2019年 『若き日と文学と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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