授業研究入門 (子どもと教育)

  • 岩波書店 (1996年4月24日発売)
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  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000039482

授業研究入門 (子どもと教育)の感想・レビュー・書評

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  • 初版発行から20年近くが経つのに、内容が今でもほぼ当てはまるという点に愕然とする。教師を志す人は一度は是非読んでおきたい。次の学習指導要領の改訂、および2020年度に予定されている新しい大学入試制度導入に向けて、教師がどのような姿勢で児童・生徒に向き合うべきか、真剣に考える必要があると改めて感じた。

  • 良い授業をすることにとらわれてはいけない。ときには授業を脱線することも必要なことで、子どもの学びを保障し参加させることが重要だと改めて気づかされた。
    新しい学力観が提示され授業の質もかわりつつあるが、まだまだ改善の余地はたくさんある。教職者としての自覚を持って、自分自身を高める努力が子どものためにもなると思った。

  • 【概要】
    Ⅰ(前半:佐藤学著)では、事例を通して、よりよい授業がどういったものかを問い直す。子どもたちの多数の考えが共振しあう授業を実現するには、一方的な「1対マス(みんな)」ではなく、「1対1」を基本とした「1対多(それぞれ)」の関係性が必要。また、計画通りの「上手い授業」ではなく、「まさに今ここで」生起する「出来事」にいかに関心を持てるかが重要。そこでは即興的な対応力が求められる。
     Ⅱ(後半:稲垣忠彦著)では、授業と授業研究を日本の歴史の観点から確認する。従来の授業は「技術的実践」であり、どんな状況でも有効な唯一のプログラムを実践するものであった、しかしこの方法では、定型化、マニュアル化、同化が進み、各教師固有の良さが出ない。一方、「反省的実践」では、実際に起こったことに対して、これまでの体験によって培った暗黙知を駆使して省察していく。ここでは、内面でどのように思考や判断(見えない実践)をするかが重要。省察のため複数人で行う授業研究を行う場合のポイントとしては、「1つの正解を求めない」「皆が対等、かつ色々な立場で意見を言う」「審査会ではなく、成長の場」「教える・教えられるという関係ではない」といったことが挙げられる。

    【TFJの活動に活用できる場面】
    ・FBerの考え方
    表面上だけではなく、その教師・子どもの内面がどのようであったかを見る事例が記載されており、その観点がFBerとして使える。
    ・FBそのものの行い方
    授業研究では、上下の関係ではなく多様性を求めており、これもFBerの立場に対する一つの考え方として受け取ることができる。また、授業の映像を皆で見ながら議論する方法は現在ならもっと簡便に有効利用できそうである。

    【関連図書】
    『シリーズ 授業(全10巻)』稲垣忠彦
    http://booklog.jp/item/1/4000041231

    『教師が変わるとき・授業が変わるとき―三本木小学校における授業研究の軌跡』武田 忠 伊藤 功一
    http://booklog.jp/item/1/4566051242

  • 授業を研究することの実例や方法が前半部に書かれている。
    授業研究の歴史的社会的状況や国際的な動きなどが後半部に書かれ、教師の専門職性について書かれている。

    良い授業とはどのようなものなのか、良い授業研究とはどのようなものなのか、考えさせられる内容である。私はどこか技術的熟達者モデルの教師像から離れられない部分があるのだが、反省的実践家モデルの教師像へのあこがれも抱いている。授業が目指すことがなんなのかということについての価値観からモデルは決まるのだろう。

  • 「優れた授業」を目指すのではなく、子どもひとりひとりが参加できる授業。
    教員が「授業研究」を通じてどのようにお互いにフィードバックをしていけるか、いろいろな角度から提案。実践→批評→反省→実践の繰り返し。

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