川を考える (自然人のための本箱)

  • 岩波書店
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000040891

感想・レビュー・書評

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  • 27年前の野田知佑、藤門弘の対談です。
    我が心の師、野田知佑がバリバリだった頃の本です。わたくしめが17才のぴちぴちであった頃でもあります。僕はこの頃まだ野田氏の本にめぐりあっておらず、人間関係に苦しみまくっている時代です。
    公共工事でどんどん川を壊し、自然を見る影もない状態にしていく建設省と真っ向対決していた頃の本なので、非常に重く諦念に溢れています。
    あの頃に戻りたい時代なんてありませんが、過去に戻って一度会ってみたい人物です。今現在の野田氏会いたいかと言えばそうでもないんだなこれが・・・。

  • もうすぐ夏なので、さわやかに野田さんの本を!と思って読んだら重くて重くて・・・昔の本なのに辛かったです
    日本の環境破壊の実情を、川からの目線で語ったアリスファームの藤門さんとの対談記です。
    この間静岡に行って、環境破壊の現状、というか国のやり方を目の当たりにしたばかりなので余計ブルーになりました。

    鮎の放流なんてするからまだ環境破壊は深刻ではないと思われるんだ、とか、みんなに密漁を勧めてるんです、そうすることで川に関心が向く、それが第一歩、とかね、もう日本に未練はない、なんて強い調子で語るわりに日本の自然を愛する心が切々と感じられました。

    例えば中国の実情を見ていると吐き気がするけど、公害なども日本が通ってきた道です。
    それが今、脱ダムや反原発などの声が聞かれるようになったということは、日本も少しづつ経済成長だけではないものに目を向け始めてきたのかなー、と。
    少しづつ民度が上がってきたのではないでしょうか・・・

    視野を広く持っていきたいです。

  • あんな風に人生を楽しみ苦しみ互いに意をぶつけ合える、そして、互いに互いを高め合える、あんな風に人生を全うしたい。そんな存在を自分も持てる様にしたい。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。早稲田大学文学部英文学科卒業。在学中、ボート部で活躍。卒業後ヨーロッパを放浪。帰国後、高校の英語教師、旅行雑誌の記者を経て、エッセイストに。傍ら、カヌーによる川旅に打ち込む。これまでに日本の一、二級河川約200を漕破。さらに北米、ニュージーランド、ヨーロッパにまで活動範囲を広げている。長良川河口堰問題や川辺川ダム建設反対運動、吉野川可動堰問題などにかかわり、講演などを行う。

「2008年 『イギリスを泳ぎまくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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