家族アート (シリーズ「物語の誕生」)

  • 岩波書店 (1992年7月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784000041607

作品紹介・あらすじ

拒食と過食とスカトロジー…。臓器感覚でカタる超小説・現代の聖家族。おとうさんと主婦、子どもと異人たちが、家族というテリトリーで演じる、痛快無比な現代のもの。

感想・レビュー・書評

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  • <出物、腫れ物>

     人間からは、いろんなものが出ている。おしっこ、うんこ、汗、精液、涎、痰、涙…。

     小学生の時、クリタ君とタナカ君とカツミ君がよくパンツの脱がせっこをしていて、その時の甘いような、おしっこの匂いは自分も同じだった。(男のおしっこと、女のおしっこのにおいは何故あんなに違うんだろう)

     物語は、夫とコドモと暮らす「わたし」の日常が展開されていく。それは何がフツーの生活なのか、ということを意識させる生活だ。

     おもしろがること、が基本にある。

     「経血を吸い込んだタンポンからは、体内のにおいがたちのぼりました。おしっこも、精液も、唾も、汗も、血も、乳も、体内からしみ出るものは、このにおいがします。わたしは小さい頃から体内からしみ出たもののにおいを嗅ぐのが、きらいじゃありませんでした。自分の持ち物にそのにおいをこびりつかせるのも、きらいじゃありませんでした。」

     不安な世の中を、おもしろがることで、突き抜けようとするとき、確かな体のにおいは何がしかの安心材料であるには違いない。

    2006-07-19 / 小川三郎

  • 2008/6/11購入

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。詩人、小説家。78年、詩集『草木の空』でデビュー、同年現代詩手帖
賞受賞。80年代の女性詩ブームをリードし、「育児エッセイ」分野も開拓。2018年から21年、早稲田大学教授。06年『河原荒草』で高見順賞、07年『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年紫式部文学賞、15年早稲田大学坪内逍遙大賞、19年種田山頭火賞、20年チカダ賞、21年『道行きや』で熊日文学賞を受賞。父の最後の三年半を綴った『父の生きる』ほか、『読み解き「般若心経」』『切腹考』『いつか死ぬ、それまで生きる わたしのお経』『森林通信 鷗外とベルリンに行く』『野犬の仔犬チトー』『対談集 ららら星のかなた』(谷川俊太郎氏との共著)など著書多数。

「2025年 『わたしのおとうさんのりゅう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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