十二世紀ルネサンス 西欧世界へのアラビア文明の影響 (岩波セミナーブックス 42)
- 岩波書店 (1993年1月22日発売)


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- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784000042123
作品紹介・あらすじ
地中海文明の周縁に位置していた西欧は十二世紀に至って文化的興隆を開始する。それには、この時期にビザンチン文化やイベリア半島のアラビア文明と出会い、そこに継承されて来たギリシアの学問を、ラテン語への翻訳活動を通じて摂取し発展させたことが大きく寄与している。本書はその実態を科学・哲学・文学にわたって検証する。
感想・レビュー・書評
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(1995.01.25読了)(1994.02.05購入)
西欧世界へのアラビア文明の影響
(「BOOK」データベースより)amazon
中世の真っ只中、閉ざされた一文化圏であったヨーロッパが、突如として「離陸」を開始する十二世紀。東方からシチリアへ、イベリア半島へ、ギリシア・アラビアの学術がもたらされる。ユークリッド、プトレマイオス、アル=フワーリズミーなどが次々とラテン訳され、飛躍的に充実する西欧の知的基盤。先進的アラビアとの遭遇が生んだ一大転換期を読む。
☆関連図書(既読)
「科学と現実」伊東俊太郎著、中央公論社、1981.12.20
「比較文明」伊東俊太郎著、東京大学出版会、1985.10.01 -
ヨーロッパ中世における、ギリシア哲学・思想復興の重要な契機となった「12世紀ルネサンス」が、アラビア文明におけるギリシア文化の保存と発展が無ければありえなかったということを強調している。比較文明史的視点もさることながら、12世紀当時の知識人に対する言及も門外漢にとっては非常に参考になるものだった。
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著者プロフィール
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