タウト芸術の旅: アルプス建築への道 (旅とトポスの精神史)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000043588

作品紹介・あらすじ

「第二のアルプス建築」とそれを名づけたとき、ブルーノ・タウトは桂離宮になにを見ていたのか。革命と両大戦にはさまれたドイツの疾風怒涛の時代を、彼は芸術思想上の背反する志向をかかえつつ歩んだ-幻想的な表現主義建築と理念のあらわれとしての「田園都市構想」、そして革命を志向するユートピア建築と現実的な大集合住宅群(ジードルンク)の建設。世紀末に遡る前衛思想の激しい渦動の中に、一つの軌跡をヴィヴィッドに描く、思想の旅のドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • タウトに関する著者の思い出から導入。坂口安吾がタウトの著作と同題の「日本文化私観」というタイトルで随筆を書いてることについて言及していて、私も先日その坂口安吾の本を読んだばかりだけど、もう何が書いてあったか忘れている。読みなおしたい。

    タウトはタウト後の建築界の本流からちょっとはずれていてポストモダニズムを感じさせるところすらあるそうで。ポストモダニズムの台頭は1960年代。

    出てくる地名を地図上で見ながら読むのはなかなか楽しい体験だった。アカーツィエンホーフとか辺境も辺境って感じで人集まったか??みたいに思った。

    ヘレラウ
    レッチワース
    ファルクンベルク(ベルリン郊外のジードルンクのことだけどオランダ国境の方に同名の街があるよう)
    マグデブルグ

    siedlung
    aubenwohnraum(bはウムラウト)(外部住空間)
    ファランステール
    ファサード(建物の正面のこと)
    アインキュッへ(共同炊事)
    wohnhof
    カゼルネン(長屋)

    タウトはリトアニア語で民衆の意味だそうだけど、プロシャ地域の生まれなわけだしもしかするとプロシャ語に由来する名前だったら楽しいのになって思った。タウトの時代には死語になって久しいはずだけど。

    リサイクル図書から。

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