イデオロギー/脱イデオロギー (21世紀問題群ブックス (5))

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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000044257

感想・レビュー・書評

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  • ヨーロッパで産まれた「近代」という枠組みというものが
    実際に如何に使われてきたのか、丁寧に解説しています。
    とても分かりやすいです。
    始まりはF.フクヤマの論文ならびに『歴史の終わり』に対し
    世界がそれをどのように受け止めたのか。
    その後において、冷戦後の世界がどうなったのか。
    ニーチェがその歪みの端緒において見抜き警鐘を鳴らしていたものが現実化している・・・
    要するに、先人達の予感から逃れられない。どうしたらいいんでしょうかと。そもそも出発点からして私達は間違えているのではないかと。

  • 近代、という言葉が示すイデオロギーとは何か。それは欧州の歴史を背景にした彼らの自意識である、というご回答。彼らの啓蒙思想と不可分なモノなのだと思った。
    歴史を持たず、純粋培養された近代である米国はこれからどうなるのだろうか?

  • 冒頭にある文書を紹介。

    「近代」というイデオロギーは、ヨーロッパに生まれアメリカで培養され、世界の舞台で「文明」の名により普遍性を主張した。

    しかし、異質で多様性に充ちた場において普遍とはなりえなかった。

    「近代イデオロギー」はいらない。

    いま必要なのは、それぞれの文化に根ざした思想なのだ。

    としている。

    著者は、イデオロギーとディスコースの違いを述べ、最後次のように締めくくっている。

    必要なことは、早急な形で、「世界」にイデオロギーをあてはめようとすることではなく、不完全であっても、「世界」の枠組みの中で、「個別性」と「普遍性」の問題を論じるようなディスコースを積み上げていくことであろう。

    ヨーロッパが生み出した「近代」のディスコースが強力な参照になることはまちがいない。

    しかし、それもまたひとつのトラディションの中での言説であることを了解しつつ、手探りで始めるしかないように思われる。

    としめくくっている。

    ヨーロッパ社会が取り組んできた近代の経過がよくわかる著作でした。

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