拒食の喜び、媚態の憂うつ―イメージ崇拝時代の食と性 (21世紀問題群ブックス (14))

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000044349

感想・レビュー・書評

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  • 2011/06/24

  • 図書館で借りた。

    精神科医が17世紀あたりから現代までの精神医学史を当時の症状とともに紹介する章と、現代の拒食、不倫などの解説をする章に分かれている。

    「本物の自分」と「生活する私」に分ける考え方がヨーロッパで発明されたことが紹介されており、面白いと思う。「本物の自分」を隠そうとするために「生活する私」に支離滅裂な行動をとらせることが分裂病だと述べている。
    アメリカで「自分」がイメージするような「私」にしようとしてダイエットなどがあり、ダイエットに失敗すると「自分」の思う通りに「私」をコントロールできなかったということになり、失望するらしい。

    本来「生活する私」が主体であり、何らかの反省を行う時だけ「本物の自分」を補助的に使うものだったが、いつの頃からか「本物の自分」が指示するままに「生活する私」を動かすものに変わった。
    自分を振り返ってみれば、確かに自分の想い描いたように現実の自分を動かそうとしており、頭でっかちになっていると反省した。
    自分と私に分ける考え方を素直に受け取れば、生活実体の私の思うがままに行動できれば自分の思いが変にねじ曲がることなく幸せに生きられるような気がする。

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