聖なるヴァーチャル・リアリティ―情報システム社会論 (21世紀問題群ブックス (23))

著者 : 西垣通
  • 岩波書店 (1995年12月5日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000044431

聖なるヴァーチャル・リアリティ―情報システム社会論 (21世紀問題群ブックス (23))の感想・レビュー・書評

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  • 以前読んだものを再読。

    本書では、VRの技術がいかに聖なるもの、宗教的な畏怖の心や、資本や権力に関係してくるかを予言のような形で綴っている。以下引用。

    「二十一世紀に出現する地球規模のサイバースペースは、国家権力よりもむしろアナーキーな<資本>の権力が跳梁する場である。<資本>は利潤追求のために人々を洗脳する。さらには<資本>が、安定した利潤をあげようとして、「聖なるヴァーチャル身体」であると僭称する「偽王」たちと結託する傾向が現れる」

    「ヴァーチャル・リアリティによって築かれる「偽王」の神殿は、科学技術を立て直すのではなく、そこに太古の魔術的な神々をよみがえらせるものだ」

    「「偽王」の教団においては、「高次な自己」への渇望が、実は万人がもっている「小さな権力欲」の満足によって置き換えられる。二十一世紀サイバースペースをもとに、<市民>と呼ばれる人々の権力欲・攻撃性が組織化され、現実社会をまきこむ巨大な暴力装置にふくれあがっていく恐れがある」

    この本の書き方はIT系の本にも拘らず、それ自体妙に宗教的な雰囲気があって、上のようなヴィジョンを特に根拠も、具体的な事例も示さず、ただ予言のように書いている。あたっている気がするのだけど、どうやってその状況を予見したのかさっぱり分からない。

  • 【分類】404/N81
    自然科学のコーナーに並んでいます。

  • (1996.07.12読了)(1996.01.02購入)
    情報システム社会論

    ☆西垣通さんの本(既読)
    「AI 人工知能のコンセプト」西垣通著、講談社現代新書、1988.10.20
    「秘術としてのAI思考」西垣通著、筑摩書房、1990.01.30
    「マルチメディア」西垣通著、岩波新書、1994.06.20
    「インターネットの5年後を読む」西垣通著、カッパ・ブックス、1996.04.25

  • 近代的な「市民」という概念が科学技術の進歩史観とむすびついて、この「小さな権力への希求」を無条件に肯定し、そこから発する行動を野放図に助長するのに役立ってきた。

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