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Amazon.co.jp ・本 (215ページ) / ISBN・EAN: 9784000048996
感想・レビュー・書評
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デュルケムの『自殺論』(中公文庫)の翻訳者として知られる著者が、一般向けにおこなった講演をまとめた本です。
デュルケム以前の社会学や、自殺に関する諸研究などについても簡潔に紹介し、デュルケムがそれらをどのように批判して、みずからの新しい手法にもとづく社会学的な自殺の考察をおこなったのかということがわかりやすく語られています。
近代社会の発展によって、個人の自立が推し進められるとともに、分業の進展に典型的に見られるような社会の連帯が強化されるとデュルケムは考えていました。彼は、こうした二つの側面をもつ社会の近代化が齟齬をきたしていることが自殺を生むという見通しに立って、自殺の種類についての社会学的な観点からの検討をおこないました。著者は、こうしたデュルケムの社会学理論から読みとることのできる発想を引き継ぎ、「社会化された個人主義」という理念を掲げて、現代の日本社会が直面している問題に切り込むための視座を提示しています。
また、マートンの「逸脱行為論」をはじめ、デュルケムの社会学を現代的なまなざしのもとで読みなおすことの意義と可能性についても、著者自身の解釈を織り込みながら議論がおこなわれています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすくまとまっていたと思う。
デュルケムにはどういう問題意識、背景があったのか、どういう議論をするのかを大まかに知れた。『自殺論』を読むうえで指針になると思う。
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