一般ゲージ場論序説

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000050401

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭ならびに付録で簡単におさらいはしてくれるが、一般相対性理論やリー群論は学んでおく必要があるだろう。また、ディラック方程式、素粒子の標準模型も終盤では当然のように扱われている。

    「序説」と銘打っている通りの内容だが、その序がそもそもどのような経緯で生まれてきたかが日本語で詳しく書かれている希有な教科書である。

    全体的にテンポが良い書き口。随所に内田節が炸裂し、物理的洞察も凝らされている。

    第3編の一般ゲージ場が真骨頂だろう。そこにいたるまでの準備が前半で、その理論的応用が後半の記述になる。重力の量子化については参考文献が示されている。

    【目次】
    第1編 相対論および統一場理論(一般相対性理論;Weylの統一場理論;Kaluza‐Kleinの5次元統一場理論)

    第2編 不変変分論(問題の提起と信号の説明;パラメーターに依存する変換群の場合;任意関数に依存する変換性群の場合;Noetherの第2定理の応用;電磁場と重力場の類似点)

    第3編 ゲージ場の一般論(一般ゲージ場;一般ゲージ場の例)

    第4編 統一理論への応用(GWS理論;重力場とゲージ場の統一理論)

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著者プロフィール

大阪大学名誉教授、理学博士。1916年 静岡県に生まれる。大阪帝国大学理学部卒業。大阪大学助手・講師・助教授・教授、帝塚山大学教授・学長などを歴任。

「1978年 『一般相対性理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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