遺伝子「不平等」社会―人間の本性とはなにか

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000050524

作品紹介・あらすじ

「いのち」は誰のものか?ヒトは、進化心理学者のいうように遺伝子で「こころ」すら決められ、もともと不平等に生まれついているのか。学校教育には限界があるのか。子どものためにその遺伝子を改造することは許されるのか。遺伝子の権利は誰のものか…遺伝子をめぐるさまざまな難問題の核心を、気鋭の研究者たちが徹底的に掘り下げてゆく。

感想・レビュー・書評

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  • 人は氏か育ちか・・・

    極論では、氏は遺伝子決定論、育ちは行動主義と
    されているが、実際は、どちらかの要因のみによっては
    決まらずに、多少とも二つの要因の共働作業の結果で
    あることが今はわかっている。

    どちらの要因がより重要なのか、、、
    ヒトゲノムが解読されても、人の行動や形態の構築は
    いまだにわからないまま。

    生物学的遺伝と、社会的名、ジェンダー、教育、
    心、いのちについての、科学者たちの対談・・・主張

    それぞれの主張が強くて、難しくて理解しきれなかった。
    今のところ、氏と育ちかはやっぱり永遠の課題なんだろうな。

  • 問題提起としては面白い。社会学・教育・医療の研究者達の評価はいかに?
    http://www.amazon.co.jp/review/R3GL0FL2WF6U2R/ref=cm_cr_rdp_perm

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著者プロフィール

1947年、東京生まれ。東京教育大学理学部卒業、東京都立大学大学院理学研究科博士課程単位取得満期退学。理学博士。生物学者。早稲田大学名誉教授。構造主義生物学の立場から科学論・社会評論等の執筆も行う。カミキリムシの収集家としても知られる。著書は『不思議な生き物』『オスは生きてるムダなのか』『やがて消えゆく我が身なら』『生物にとって時間とは何か』『真面目に生きると損をする』『正直者ばかりバカを見る』『いい加減くらいが丁度いい』『本当のことを言ってはいけない』『どうせ死ぬから言わせてもらおう』など多数。

「2022年 『バカにつける薬はない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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