- 本 ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000050869
作品紹介・あらすじ
フィールズ賞、アーベル賞など名だたる数学の賞を受賞したドリーニュ。あの広中平祐氏が天才と呼んだルブキン。そして20世紀最高の数学者のひとりヴェイユ。そうした数学者らと偶然にも出会った著者の情緒あふれるエッセイ。自身が体験したプリンストン高等研究所に集う異才たちとの交流を意外なエピソードとともに綴る。
感想・レビュー・書評
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筆者が半生の中で出会った数学者たちの思い出を語るエッセイ。正直、現代数学者の名前をあまり知らない。アンドリュー・ワイルズくらいしかぱっと出てくる名前はないくらいだ。ということで登場する数学者たちがどれだけの功績を残した人たちなのかさっぱり知らない状態で読んでいたのだが、それはそれとして、それぞれの人物との温かい交流は読んでいて面白く、読みやすい文章でもありスルスルと読めた。ただ、ちょっと卑屈すぎない?当然筆者の数学者としての功績も知らないので、そこまで卑下しなくても⋯というところで引っかかりがずっと残ったままだった。
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すごくおもしろい本だった。
著者はカルフォルニア州立工芸大学名誉教授の加藤五郎先生。著者の数学を中心としたアメリカ生活が描かれているが、出てくる数学者がドリーニュ(本ではドゥリングと記載)、ヴェイユなど超一流数学者たちで凄い。アインシュタインも在籍したプリンストン高等研究所の様子などが描かれていて良かった。本書を読んでより代数幾何やコホモロジーといった現代数学への興味が強くなった。 -
プリンストン高等研究所に行けるってことは、それだけの研究成果がある人だってこと。
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