確率・統計入門

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 74
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000051576

感想・レビュー・書評

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  • 大学初年度あたりに買って,途中まで読んで放置していたものを読み切った.

    古くからの教科書ではあるが,ところどころに散りばめられた著者のユニークな言い回しは,一見読者への迎合のように見えて,実は何よりも本質に気付かせるようなものばかりであった.

    いまでこそこのような語り口調の本は多くあるが,このような理解のさせ方を実際に出来る著者はそう多くないと思う.

    序文,あとがきで,錚々たる数学者との関係が見れるのも面白かった.

  • 自分にはレベルが高すぎた

  • 独特の語り口で、平易に確率・統計の基礎を教えてくれる教科書。

    とにかく、文学的な語り口と、定理の直感的意味合いにも踏み込む解説が魅力。

    例1:
    Bertrandの逆理の解説
    "その不統一ぶりを指摘しようとDさんは、ヘナヘナ曲がったあやしげな曲線を描き、その上に一様な分布があるとして、'答は不定だね、アハハ'とやったわけである。[...]真理というものがどこかにあって、それを究明するのが学問、ではなくて、何を仮定すれば何が結論されるかの論理の連鎖が学問である。どの仮定が真理への道か、などというせんさくは不毛である、と前節で書いたことをもう一度くり返そう。仮定が明確でなければ、結論がさまざまになることは、憲法第9条に限ったことではない"

    例2:
    チェビチェフの不等式の証明に関するコメント
    "この証明を見てずいぶん気前がいいと思わない人はいないだろう。[...]ここでは右辺の第2項、どまん中のふくらみの部分を、正だからという一言の下に切り捨てごめんしている。まるで大根の頭としっぽだけ残して、真中の部分を捨てるようなことをしている。まさに殿様のような贅沢をした不等式になっている。
    チェビチェフ氏にはお気の毒だが、数学に接するときは、これくらい悪たれを言う批評精神は是非ほしいところである”


    尚、一部、式の導出に不親切、または怪しい部分があるが(一様収束性を仮定しなければならない部分で何の断りもなかったり、厳密性に欠ける図形的な説明で先に進んだり、無限小を物理学的手法に扱ったり)、上記の長所はこれを補って余りある。

    共分散、相関係数、確率密度関数などをある程度知った上で、本格的に確率・統計理論を学習し始める上での、最初の一歩として、非常におすすめ。

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