人体観の歴史

  • 岩波書店 (2008年9月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784000054614

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい充実度だ
    これが日本人の著者によるもの、というのも嬉しい

    こういう俯瞰を日本人も忘れてはいけない

    ただ、やはりおもしろいのは、近代化の途中まで
    近代化していくと、なんとなく今日の人体観に近くなるので、驚きは少なくなる
    ワクチンやX線とかが出てきたあたりで、だいたい、満足

    古代の身体観から、ルネサンスとかを経て変化していくところが面白い

    とにかくも、人体観察の方法論の変化はヴェサリウスあたりからだろうが、中身は古代のまま
    血液が循環するもの、という発見あたりから、古代の身体はどうやら根本的に違うぞ、と、なっていく

    そうした疑問に技術が段々とおいついて答えが見えてくるのが19世紀とか20世紀

    やー面白かった

    タイモン・スクリーチの『江戸の身体を開く』とか、バーバラ ・スタフォード の『ボディ・クリティシズム』なんかとあわせよむとヤバい

  • これほど充実した本が母語で読めることに感謝しなくてはなるまい。
    タイトルの通り、人体観の歴史を古代ギリシャから現代までまとめたものである。著者の言うとおり、「人体の客観認識と表現の歴史」をたどった一冊であり、時代時代において「人体とは何か」について人々がどのように考え、どのように表してきたかが通観できる。
    日本における歴史もまとめてあり、たぶんこのような切り口での調査研究のまとめは他にないだろう。

    通史になっているので参考にするのに重宝する。索引、参考文献も充実。

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著者プロフィール

順天堂大学保健医療学部特任教授。大阪府生まれ。大阪府立天王寺高校卒。1978年に東京大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部解剖学教室助手を経て、1984~1986年に西ドイツ、ハイデルベルク大学にフンボルト財団の奨学生として留学。1986年に東京大学医学部助教授、1990年に順天堂大学医学部解剖学第1講座教授、2019年から現職。解剖学の学習に不可欠な解剖学の教科書・図譜を多数手がける。医史学にも造詣が深く、日本医史学会理事長を務めている。著書に『からだはこうしてできている からだの形と進化の話』(岩波書店)、『プロメテウス解剖学アトラス』(医学書院)、『筋肉のしくみ・はたらき ゆるっと事典』(永岡書店)、『面白くて眠れなくなる解剖学』(PHP研究所)などがある。

「2023年 『人体おもしろチャレンジ2冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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