直観でわかる数学

  • 岩波書店 (2004年9月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784000056793

みんなの感想まとめ

数学の本質を理解する手助けをしてくれる一冊であり、特に高校数学を学んできた人にとって新たな視点を提供します。著者は、教科書では触れられない数学の背景や理屈を丁寧に解説し、数式の意味を深く考えるきっかけ...

感想・レビュー・書評

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  •  ぼくのような門外漢にとってとてもありがたい着眼点の本なのだが、作りが中途半端。きっと編集者はこの本をおもしろがって作ってはいない。
     しかし、巻末の「付録」は実に示唆に富む。この本の真骨頂と言っても過言ではないと思う。[more]
     <blockquote><b>直感の極意は丸暗記と暗算にあり</b>、ということを肝に銘じて欲しい。</blockquote>
    と喝破なさる。
     ●ルートは、√1から√10まで覚えておけ。
     ●log2とlog3だけ覚えておけ (log2=0.3010、log3=0.4771)
     ●2の累乗は覚えておけ (10乗まで)
     ●2乗はこれだけ覚えろ (10の2乗から19の2乗まで)
     logなんてこれから老い先短い人生で使うことがあるかどうか分からんが、
    <blockquote>log4は簡単である。log4=log(2x2)=log2+log2=0.6020。
    log5では…log(5x2)=1 → log5+log2 → log5+0.3010=1
    log6=log(2x3)=log2+log3
    log7は、ここでは飛ばして…
    log8=log(2x2x2)=3xlog2
    ここでlog7に戻る。
    log7=(log6+log8)÷2
      =(0.7781+0.9030)÷2=0.8405 正確には0.8450だが、まあ実用上はこれで充分。</blockquote>
    てな調子である。
    <blockquote>正確な数字など、後からいくらでも分かる。最初から<b>ゴチャゴチャ細かいことはするな、ザックリ大づかみにとらえよ</b>が、使える計算の鉄則である。</blockquote>
    「1を足して掛けろ!」は、15,25,35…95の2乗の計算方法。
    <blockquote>65の2乗は、
    1. 6+1=7
    2. 7x6=42
    3. 42の後ろに「25」を書いて、4225。これが65の二乗の答え。</blockquote>
     おお、これは昔々覚えていたやり方だ!
    <blockquote> さて、これであなたは1から100まで、電卓無しに全ての数字の二乗を<b>ほぼ計算できる</b>ようになっている。
     例えば67の2乗を計算してみよう。
    1. 暗記した65の2乗(42225)と、70の2乗(4900)を思い浮かべる。
    2. 2つの数を引き算する。 4900−4225=675
    3. これを5で割る。 675/5=135
    4. これに2を掛ける。 135x2=270
    5. これに4225を足す。 240+4225=4495
    6. 答えは4495である。</blockquote>
     正確な数字は「4489」だが、「ゴチャゴチャ細かいことはするな。ザックリ大づかみにとらえよ」。「<b>倍、半分のズレは許される、桁違いはいけない</b>」のである。
     付録2では、「知らない、調べます と言うな!」と叱咤。「<b>知らなくてもわかる方法は必ずある</b>」と仰る。
     とにかく自分の知っている知識を総動員して、近似値を計算しろということで、これはi所謂フェルミ推定の技法。
     最後の最後の「語録」にある「『わかる』ということは、自分の頭の中にどれだけテンプレートを持っているかで決まる。普段から自分で考え、考えの脈絡をどれだけ沢山持っているかが、分かりの速さの決定要因となる。」には、首を項垂れた。
     「テンプレート」を増やすには、常に自ら考え続けねばならない。
     「長老」が尊敬されるのは、過去の事実を知っているという単なる「経験、記憶」によるものではなく、それらの事象を基に様々なテンプレートを持ち、新しく出来した事柄にも対処できるからなのだ。単に馬齢を重ねただけでは「長老」の呼称には値しないのである。
     

  • 高校の数学の先生に読んで欲しい一冊です。が、この本の内容をおもしろいと思えるのは一通り数学を学んでいることが前提にある気がします。
    私は理系で情報科学を学んできたなかで、テストで点数をとるためには腑に落ちなくてもこういくものなのだと、数式の意味を理解せずに覚えてきました。
    これまでの勉強の裏側にこんな理屈があるんだと、現実世界にもっと寄せて考えるとこういう意味だったのだと分かるような内容になっているため、自分にとっては大変嬉しいです良書でした。
    なので、私みたいにとりあえず、本質を理解してなくても、数学は解ければ良いと思って勉強してきた方にオススメしたいです。

  • おもしろかったよ!

  • 数学の雑学本.

    それぞれの単元を習う前と習った後に一読したかったなとつくづく思う.

    著者も述べているように読んだからと言って数学の点数が上がることはほとんどないだろう.逆に勉強をしない免罪符にもなりかねないような記述も多かった.

    著者は数学が根本では好きだから,数学が嫌いな人や敬遠しがちな人が本書を読んでも,やはり数学というもののとっつきにくさは変わらないように思う.
    本書を読んだだけではそこの壁はやはり越えれないように思う.


    でも,個人的には数学は嫌いではないので読んでいて楽しかった.
    虚数の名づけ方は自分自身の深慮のなさを思い知ったので良かった.


    具体的なモノをまず考えるようにしようと思う.

  • とりあえずは一読した…最初はかなりとっつきやすかったのだが、自分自身の数学力のなさは相当なもののようで、これだけ噛み砕いてもらってもまだ、追いつけない。。

  • 目指すところ,数学をイメージでとらえる,というのはいいけど,自分の見方とはずれていて微妙な例が多い感じがした.ただし確率の章は強化学習に通じるところがあり良い.

  • 高校数学の教科書では書かれていない背景

    いきなり「そういうものだ」的に教科書に載ってることを、それをどういうことか解説してくれている。
    巻末の付録・語録がまた凄い。これが頭が良くなるヒントだと思う

  • 直感ではなく直観、である。東大名誉教授で著作も多く、工学系が専門の筆者。数学嫌いを生んでしまう数学教育をディスりながら、小難しい数学の決まりごとを噛み砕いて説明している。

    文系の私にとっては「そういや高校数学で習ったなあ」という程度の単語が時折出てくる。あの頃は言葉や公式を丸暗記しつつも自分なりの解き方を研究してそれなりに他の教科よりは楽しめたものだったが、大学以降で使う機会がなくなると知識はキレイに抜け落ちてしまった。

    かなり噛み砕いて説明してくれている本書ではあるが、それと自分の理解が追い付くのとはまた別の話だと改めて理解した。普段使わないものはやはり頭に入ってこないw。学生時分よりも「頭に入れておかなければならない」事柄は、生活が懸かっているだけに必死に覚えるので、「とりあえず必要ないもの」は頭の中から追い出して必要なことを効率良く覚えようとするものなのだろう。

    と、本書を理解しないまま読み終えた言い訳を述べてみた。

  • #図書館 「直観」の意味を勘違いして読むと痛い目に遭いますが、冒頭にキチンと説明されています。著者の考え方や説明は、他の本でも私にはわかりやすく、今作も同様でした。

  • ピンとこない本だった。はまる人にははまる良い本なのでしょう。

  • 直観的ではあるけど、肝心の具体的な数式とかに繋がってないので、あまりわかった実感がない。。
    これに2000円は払えないかなぁ。。

  •  教育学部とはいえ、数学を専攻したばかりに、私の悲劇は大学生の時に始まった。

     ま、それはさておき、算数も数学も、日常生活から離れれば離れるほど、抽象度が高くなれば高くなるほど難しくなることは言うまでもない。

     例えば、同じかけ算でも、整数なら簡単なものが、小数、分数になると途端にわけがわからなくなる場合が多い。

     そこでこの本は、抽象度が高くなりすぎた数学を、できるだけわかりやすく、一般人の日常感覚に引き寄せて解説しよう、とまあ、そういう趣旨である。

     例えば、p.80 複素数は一種の圧縮ソフトであると、こんな感じである。

     ここだけ読むと、かえってわかりにくいと思う人もあるかと思うが、前後を読めば大丈夫。なるほど、そういう意味だったのか…たくさんの発見があるはずである。そして、運がよければ、これを機に、数学が好きになってしまうかも…。

     個人的に面白かったのは、最後の語録のp.184 「納得できない」ということは、受け取る人の頭の中にある型紙、テンプレートに合わないということ。というところ。

     なるほど、そういうことだったのか。今からでも遅くはない。自分の中のテンプレートを増やさなければ。

  • だいぶ前に読んだのですが、頭のモヤモヤが少し晴れた気がしました。書かれている通りこれで数学に強くなれるという内容ではないのですが、数学の根底にあるものを理解をする上では、とても大切なことが書かれている書であることは間違いないと思います。読んでいてすごく面白いです。

  • 数学がわからないので読んだ。これでわかるようになった。ということはないが、す学をもっと学んで見ようという気になった。「覚えよう」ではなく「やってみよう」は、特に大切だと思った。

  • 文章は読みやすい。著者のわかりやすく説明したいという気持ちもなんとなくわかる。数学から長年離れてしまった身としては、文章は読めても思い当たるものがなく流し読みっぽくなってしまう。もう少しやり直し数学に取り組んでから読んだ方が楽しめるか?

  • なんとく理解できたよな。。。でももやもや。この際、「続 直観でわかる数学」も読んでみよう!

  • 本棚で眠っていた本を読んだ。以前この本をぱらぱら見たときには、これだけじゃ分からないと思った。でも、最近、遠山啓の数学入門を読んでいると、この本で説明されているイメージがすんなり分かった。

  • 数学の本質について、考えさせてくれる。筆者の独特の絵柄もあり、分かりやすく、読みやすい。なぜサイン、コサインという名前なのかとか、行列のタテとヨコの意味とか、読んでて面白いし、理解も深まる。

  • 大崎Lib

  • 数学は問題解ければいいんだろうと考えていたので行列の話などすごく面白かった。具体的に考えるのも面白い。

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著者プロフィール

1941年東京生まれ。東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学名誉教授。工学博士。専門は失敗学、創造的設計論、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主 宰。2002年にNPO法人「失敗学会」を、2007年に「危険学プロジェクト」を立ち上げる。著書に『図解 使える失敗学』(KADOKAWA)、『失敗学のすすめ』『創造学のすすめ』(講談社)『技術の創造と設計』(岩波書店)、『続・実際の設計』(日刊工業新聞社)『3現で学んだ危険学』(畑村創造工学研究所)など。

「2022年 『やらかした時にどうするか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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