一粒の柿の種―サイエンスコミュニケーションの広がり

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著者 : 渡辺政隆
  • 岩波書店 (2008年9月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000058797

一粒の柿の種―サイエンスコミュニケーションの広がりの感想・レビュー・書評

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  •  シャンパンの泡がどうしてあんなに綺麗なのか知っていますか?
     本書は今年本学にサイエンスコミュニケーターとして着任された渡辺政隆先生の著書です。
     科学雑誌である「科学」にて連載していたエッセイを集めたもので、科学者のパブリックイメージから、博物館学、そしてテッポウエビの秘密など科学にまつわる話題は多岐にわたります。
     冒頭の質問の答えを含む、日常生活において知っていたらちょっと面白いエピソードも、‘教養’としての科学リテラシーも、一冊の本を読むことやサイエンスカフェに参加しただけでは追い切れないほど世界に溢れています。その中でサイエンスコミュニケーションの果たす役割とは関心を持ってもらう入口となり、科学に対して疑問や好奇心を芽吹かせることではないでしょうか。
     読後、あなたの中にもそんな科学の種がまかれているはずです。
    (2012ラーニング・アドバイザー/生命MATSUMOTO)

    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1382716&lang=ja&charset=utf8

  • 【つぶやきブックレビュー】9/11はサイエンスカフェ。科学者と市民をつなぐ。

    http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA87128324

  • 連れあい(理系)にこの本の図書館への返却を頼まれた。
    持っていく間に、ぱらぱら見てみたら、ド文系の私にも面白くて…。

    サイエンス・コミュニケーションの大切さは、科学者たちも認める所ながら、そういう啓蒙活動に長けた科学者を二流扱いする傾向があるとあった。
    あのカール・セーガンに因み、「セーガン化」などという言葉まであるのだとか。
    非専門家と、専門家とのコミュニケーションが達成されるのは、現在に於いてもまだまだ難しいということか?

    扱われている材料のおもしろさにも目を惹かれる。
    ミッキーマウスの「幼形進化」(グールド)からの連想で、アトムも、スヌーピーも、そしてシェル石油のマークも、同じ傾向が見えるといった指摘は、やはり楽しい。

    また、科学を語る文体(!)として、どのようなものがふさわしいのか、という問題提起も、面白い。
    結局、科学を語るべき固有の文体はない、ということらしいのだが、簡単に語ればよい、と釘を刺している。

    よりよい「サイエンス・コミュニケーション」はどういうものなのか、今後議論が深まっていくといいな、と思う。

  • なんと気づけば半年ぶりです。今年度は4月から全学共通教育の講義「iPadが開く新しい学びの扉」に参加したりして,たくさん本を読んだのにまとめる時間がなかった・・・という自分の事情はさておき,この講義がきっかけで読むことになった本を紹介します。


    タイトルは『一粒の柿の種』。ビールがおいしい季節だからではありません。
    iPadの講義で,「フェイスブック連動ミニ読書会」を行ったのですが,その時にみんなで読んだのが寺田寅彦の『柿の種』でした。物理学者であり,かつ夏目漱石の弟子でもあった彼の文章は大変美しく,科学的でもあり哲学的でもある,というもので,「あ,これすごく好きな本」と感じました。


    最近,何故か読んでいる本が「科学的なんだけど読み物としてもおもしろい」本に偏っていて,これはどういうジャンルなんだろう,と思っていたのですが,「ポピュラーサイエンス」というのだそうです。なるほど。
    一般の人にもわかりやすく科学の面白さを説いた本,ということですね。
    ということを『一粒の柿の種』で知りました。


    『一粒の柿の種』は寺田寅彦の『柿の種』にことよせて書かれたものです。科学を語るサイエンスライターの草分けとして寺田寅彦を紹介しています。
    最近だと,福岡伸一ハカセですね。『一粒の柿の種』でも文章がうまい科学者として紹介されています。
    私もついこの間,福岡ハカセの『ルリボシカミキリの青』という本を読みましたが,彼の大好きな虫や風景の描写がとても美しくて繊細で驚きました。
    福岡ハカセの本は、読むうちに自然と「科学を見る目で日常を見る楽しさ」を知るようになるのに対し,『一粒の柿の種』は、手を引かれて確実にその方向に連れて行ってもらう感じがします。
    つまり,福岡ハカセの本は「ポピュラーサイエンス」であり,『一粒の柿の種』は「ポピュラーサイエンス」へのガイドブックといえます。
    この本の中では,あの『種の起源』のダーウィンから始まって,『沈黙の春』のレイチェル・カーソン,ホーキング博士,アインシュタイン,『ご冗談でしょう,ファインマンさん』などのファインマンなど,科学を身近に感じさせてくれた数々の科学者が紹介されています。


    ところで,大学図書館で働く者としては,本を読む=小説を読む,ばかりではないということを,知ってもらいたいという想いがあります。
    当然,教科書を読む,ハウツー本を読む,ばかりでもありません。新明解国語辞典の「読書」の項によれば,後者の二つは読書ですらない,ということですし。
    だからきっと「ポピュラーサイエンス」なんです。


    自分の身の回りに起こっている何気ない出来事の裏には色んな法則があることの不思議。
    それらの法則を探究してきた多くの先人たちの努力。
    そういうことを考えるきっかけとなる本との出会いは,きっと読む人の世界を広げてくれます。
    大学では,自分もその探究に参画するだってできます。
    「科学=難しい勉強」ではなく,「科学=どうしてこの世界はこんな風にできているの?という謎を解き明かす」こと。
    そのための手続きはやっぱり難しいかも知れないけど,自分の知りたいことがわかるなら,楽しくできる・・・と思うのだけど,どうでしょう?
    そもそも知りたいことなんて思いつかない,という人。ぜひ,「ポピュラーサイエンス」の本を読んでみてください。
    世界は謎と驚きに満ちています。


    http://opac.lib.tokushima-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?materialid=209003080

  • レイチェルやダーウィン聞きなれた科学者ですが、科学は何か垣根が高くて・・と思われている方。この本は科学の種になったところや豊富な実例・エピソードなどがありワクワクさせてくれます。
    親しみのある科学者の内容やお馴染みのミッキーマウスの幼形進化など身近なことが随筆を読むかのように、知らず知らずページをめくることのできる科学の本です。
    文系の方にもぜひどうぞ。

  • iPadの講義で寺田寅彦の「柿の種」を読んだ後、偶然図書館で発見した本。日常の世界と科学の世界のあいだをつなぐコミュニケーションの必要性を書く。この本を読む前に読んでいたのが福岡伸一ハカセの本で、こちらも科学の目で日常を見る楽しさを書いた本だった。福岡ハカセの本は、福岡ハカセの書いた文章を読むうちに自然と福岡ハカセと同じ方向を向くようになるのに対し、この本は、手を引かれて確実にその方向に連れて行ってもらう感じ。意図が明確でわかりやすい。面白かったのは、この本で紹介されている本のうち、「ファインマンさんベストエッセイ」を偶然同時に図書館で借りていたこと。福岡ハカセの本も当然紹介されている。どうも最近、こんなことに興味があるらしい。

  • 内容情報
    [日販MARCより]

    科学はどのようにして伝えたらよいのか。ダーウィンや寺田寅彦、中谷宇吉郎、グールド、セーガンなどの名手による古今東西の具体例を、ウンチク満載で紹介。現代の教育制度や疑似科学などの問題にも鋭く斬り込む。

  • わかりやすい文章を書く科学者がいると 科学者だが 文章が上手い と 評価される ということですが 科学者だからじゃなくて いろんな分野で わかりやすい文章を書ける人が 少ないと思います経済学者とかも 経済用語を たくさん使われちゃうと 読みづらいし最近 政治家の世襲 が 話題ですが 実のところ いろいろな分野で 世襲が起きていると思いますお料理の先生とか 学校の先生とか 科学者も実は世襲が進んでいて それで 家庭でも 科学用語を使っていたりするんじゃないか と 思ったりします。。 

  • SJグールド著作の訳者である渡辺政隆によるセイエンスねた。サイエンスライター論を核に、テッポウエビ、タクシートーク、アインシュタイン像等の挿話が面白い。立春の卵、中谷宇吉郎を読まなくては。

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