- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000058841
作品紹介・あらすじ
数理工学の精髄とも言える線形計画法。その大御所のもとに要領と打算だけで飛び込んだヒラノ青年を待ち受けていたものは?著者の実体験にもとづき線形計画法の開発にまつわる人物エピソードやその数学アイデアの勘所をみごとに紹介。数学も研究史もわかるユーモアと哀愁あふれる物語。恩師や同僚たちへの敬愛の念が伝わってくる。
感想・レビュー・書評
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線形計画法について、知りたくて読みました。どちらかというと、物語がメインで線形計画そのものについては、あまりわからなかった。というか、ちょっと読んでみようレベルでは、多分わからない内容だということがわかった。
物語としては面白いし、線形計画法の応用範囲がとても広いことがわかった。
あとは学者の世界も結局、人間関係というかなんだなということが改めてわかった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
線形計画法の概要やそれにまつわる研究、研究者の話が生き生きと描かれていて良かった。
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各分野によって研究に対する思想・哲学が異なる様がよくわかる.日本という国の海外に対するプレゼンスの弱さの一端がどのように醸成されているか,垣間見える.同じ日本国内でも,学科の違いで人種が変わる(もっといえば,隣の研究室でも人種は変わる)のだから,国が異なれば推して知るべし.
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2017/7/2 また借りてしまった
世界の技術を支配する ベル研究所の興亡 -
線形計画法の歴史について詳しく書いてあります。現在は最適化の時代であり、様々な問題の最適化問題が解かれている。
最適化に興味がある人にはオススメです。 -
2015/03/18読了
Twitterでyk_ga先生がヒラノ教授の本を勧めてるのを見て購入。
簡単な数学と、言葉だけで表現されて何言ってるか分からない部分とのギャップが大きかったかな。
こういう、工学的数学は四学期に少し触った程度か。 -
作者の研究人生に基づき線形計画法の誕生から発展、応用などを解説している。
物語調な書き口の中に、専門的な内容を前置きした上で扱っているので、とても読みやすい。
理解できているかはともかく、最近数学史に興味がある自分としては、とても良いテーマの本でした。 -
回顧録。