- 岩波書店 (2023年6月16日発売)
本棚登録 : 58人
感想 : 10件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (278ページ) / ISBN・EAN: 9784000060257
作品紹介・あらすじ
歌にうたわれ、子どもの遊び道具や食用、薬用、信仰の対象となる一方で、害虫としても扱われきたカタツムリ。琉球列島をはじめとする南の島々を主なフィールドに、現地での探索や聞き取りを通し、その多様な姿と人々の営みとの関わりを探る冒険の書。私たちが、どこから来てこれからどこへ向かうかを問う「シン・蝸牛考」。
みんなの感想まとめ
多様な文化や生態系を背景に、カタツムリを通して人々の営みを探る一冊です。沖縄を主なフィールドに、著者は食用や遊び道具としてのカタツムリの役割、さらにはその文化的意義を深く掘り下げています。学術的な視点...
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
ものすごくよかった! 食べる話だけでなく、集めに集めた聞き書きによる沖縄の文化や遊びや全国のカタツムリ受容など、学術分野を自由に横断していてそれでいて一冊の論考としてまとまっている大変に素晴らしい読み物でした。最後の最後に実食した感想がまた格好よかった。
-
ゲッチョ先生の本なので、中高生くらいから読める本かなと思ったら、本格的な学術的な部分も多く、気軽に読める本とは違った。が、面白かった。
タイトルから、ゲッチョ先生がカタツムリを食べまくるのかと思ったが(食べるけど)、琉球列島におけるカタツムリの文化史という感じの内容。かなりの文献を読み込み、インタビューも広く行っている。琉球列島の地学的成り立ちから、カタツムリの種類、カタツムリと人との関わりを調べ尽くしている。人との関わりにはもちろんカタツムリ食も含まれる。
図書館で484にあったけど、内容的には383とかでも良いかなと思いつつ読んだが、あとがきに「理科系のミンゾク学」とあり納得した。
カタツムリだけでなく、島に住む生き物の種類についての考察もあり(ベルヌの『十五少年漂流記』のチェアマン島は生物学的にありえない生物構成とか、フィクションについても言及。)、あまり注目されない島固有のカタツムリが、人が持ち込んだアフリカマイマイややニューギニアヤリガタリクウズムシなどによって絶滅してしまったものもあるというのは、もっと知られていいと思う。
カタツムリの呼称や、カタツムリの出てくる民謡の分析も面白かった。
サクサクとは読めないけど、どのページも「なるほど…」と唸らせる素晴らしい本だった。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000067189
-
タイトルと内容が、かみ合っていないなあという印象。
食料用にと輸入されたアフリカマイマイなどの話や、戦前戦中戦後にカタツムリが食べられていたことなどが扱われているのだが、主たる内容はどちらかというと民俗学的な内容なので、『美味いのか?』という問いかけとかみ合っていなかったと思う。とはいえ、サブタイトルに『人とカタツムリの関係史』とあるので、こちらの方がしっくりとする。
取り上げられているカタツムリについても沖縄を中心として話が展開するため、偏りを感じてしまった。
オーディブルで聴覚した『歌うカタツムリ』について取り上げていて、なんか知己に思わず出会ったみたいで面白かった。 -
請求記号 484.6/Mo 48
著者プロフィール
盛口満の作品
