- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000061391
作品紹介・あらすじ
量子力学の入門から、散乱理論、量子電磁気学などのやや進んだテーマまでを一貫した構想のもとに解説する。基本的な概念を懇切に説きあかし、計算の過程をていねいに示し、要所要所に必要十分な70の演習問題(詳細な解答付き)を配して、初学者が完璧に量子力学をマスターできるようにした。学部学生向けの教科書・参考書として最適。
感想・レビュー・書評
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学部で学びたい項目が一通り述べられており、式も追いやすい。適度な量の問題とその解答もしっかり付されており、大変有り難い。
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砂川重信といえば名著『理論電磁気学』が有名だが、最近復刻した本書も非常に優れた教科書である。
自分が優れていると思った点は、
・非相対論的量子力学の内容が簡潔かつ本質的にまとめられている。
・難易度が難しすぎず容易過ぎずちょうど良い。
・議論がしっかりしていて、流れを追いやすい。
・多粒子系や散乱の一般論、コヒーレント状態、量子電磁気学なども網羅している。
・重要な点が問として与えられており、巻末に答えもある。
など。
逆に
・範囲が広い分、各トピックの内容が少ない。
・計算等の省略が多い。
などの欠点もあるが、自分で計算しつつ他の本を参照すれば十分に補えると思われる。
また、著者が和訳したものである『ファインマン物理学Ⅴ 量子力学』と扱っているトピックが似ていると思った。
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