解きたくなる数学

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000063395

作品紹介・あらすじ

あの「ピタゴラスイッチ」制作メンバーが、これまでにない数学問題集を作りました。そこには、ひと目で心を奪われる問題ばかり。数学が苦手な人も得意な人も、魅力的な写真とグラフィックで表現された23題に、きっと夢中に。論理の組み立てが学べ、思考のジャンプが身につきます。考える楽しさを求める中学生以上のすべての方へ。

感想・レビュー・書評

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  • 中学生の頃、数学が好きで特に図形の問題を解くのが楽しかった。
    問題に隠された謎を見つけ出すといった感じで、「補助線」を引きまくって考えていたことを思い出す。

    問23 タイルの角度 … この本は、この問題から始まった

    など、まさに答えが浮かび上がる「補助線」を自力で見つけられたら、何とも言えぬ喜びに浸れる良問だと思う。

    その他では、問15、問19、問21ができなかったので、解説を読んで「なるほど」と納得した。
    回答を導き出すための考え方が身に付いたような気分になる。

    佐藤雅彦という名前に覚えがあったので読んだ本を見直してみたら「中を そうぞうしてみよ (かがくのとも絵本)」があった。
    思考方法について研究している方みたいなので、何か別の著書も読んでみようと思う。
    いつも利用する図書館に「ベンチの足 (考えの整頓)」があるようなので候補にします。

  • 小中学校時代、一番好きだった科目は数学。
    高校の数学で、あまりにも数学の中に日常性を感じられなくなり(行列計算でとどめを刺された)理系に進むのを止めた。

    本書は慶應義塾大学の佐藤研究室から派生した数学研究会から生まれた一冊とのこと。
    高校数学の先でこんなことに取り組んでいる人達がいたなんて。

    いずれの問題も日常の一コマのような写真の中に潜む問題。
    中には無理矢理問題のために作った場面もあるけど、重要なのは実際に日常生活の中にあるもので問題が作成されているということ。
    著者あとがきの言葉を借りると、そのことにより「問題が自分事になり」、「この問題解かせて、解かせて!」状態となる。

    別の本を読んでいる途中だったが、1問目を解いた瞬間から一気に最後まで読み切ってしまった。
    分からない問題もあったが、その分からなさが、なんとなく直感ではわかるのだが理屈が見つからない、そして解説を読んであぁなるほどとなる感じでとてもスッキリする。

    この著者の別の書籍、ひいてはおもしろ数学関連の本に目覚めそう。

  • これは楽しい本!
    解けると、すっごく愉快な気分になります。

    とはいっても、説明を読んでも理解できない問題も…。
    そういうのは「ま、いいか」とスルーします。
    でも、ちょっと悔しいので二度見。
    じっくり解説を読んで、納得できるものもあり
    さっぱり理解できないものもあり、でした。

    全部で23問。
    問題はカラー写真付きの見開き2ページで出題。
    ちょっとした 写真絵本みたい。
    そして、次の見開き2ページに
    前ページの写真を使った解説が載っています。
    解説のための文字は最小限に削ぎ落とされているのでは?

    どういう視点に注目するかが勝敗の分かれ目のよう。
    普段使わない脳神経が、チカチカッと反応した気分。
    クイズがお好きな方、お勧めです。

  • Eテレ『ピタゴラスイッチ』を手掛けておられる佐藤雅彦さんと教え子さんたちが作られた数学問題集。番組同様、面白いし分かりやすい。
    しかもチョコレートやバスの窓、チーズなど身近なものを題材に使っているので、何かと敬遠されがちな数学の問題も考えやすいし興味をそそられる。

    ピタゴラスの定理や不変量、鳩の原理、偶奇性、三角不等式、数学的帰納法など、言葉だけ見ると脳が勝手に拒否反応を起こしてしまいそうな問題も、見た目もお洒落にデザインされていて、ちょっと解いてみようかな…と思わせるテクニックは『ピタゴラスイッチ』で立証済み。さすが見せ方を分かってらっしゃる。
    番組で『ピタゴラ装置』をワクワクしながら見ているように、ゲーム感覚でパズルを解くように数学の問題に取り組んでしまっていた。
    問題の答えに正解することよりも、その答えの導き方を理解することの方が大事なんだと改めて発見。発想の閃きってほんと大事。
    この本を読んだ後は、チョコレートやチーズを見る度に数学の図形を当てはめてしまいそう。

    ぜひ第2弾も出版してほしい。

  • パラっと見るつもりが
    しっかり解かされ
    いつの間にか読み終わってました笑


    数学なんてずっと触れてなくて
    ちんぷんかんぷんのはずだったけど
    読んでいくとなんか解けそうな気がしてくる!

    そして解けた問題も出てきて
    なんかたのしかったです(^^)

  • タイル、コップ、食べ物の分配。
    身近なものを使って出題される、数学の問題。

    とても面白かった。

    問題集で見たことのある図形でも、身近なものに置き換え、訊き方を変えると、こんなにもわくわくする問題になるのだな、と。

    言葉で長々説明してしまう問題も、「偶奇性」「鳩の巣原理」「不変量」といった数学用語ですっきり解説できるのも、新鮮に感じた。

    大人も子どもも、文系も理系も楽しめる本。

    問3の「波止場のロープ」問題だけは、「数学……なの?」とやや戸惑い。

  • 『アメトーーク!』の「本屋で読書芸人」でカズレーザーさんが紹介するやいなや突然ランキングトップに上がった本。
    「できるのもあると思うよ」と勧められて、
    正解を出せたのは23問中6個。
    (ただし6個目は偶然当たっただけかも。実質5個)

    数学って久しぶりで、クイズ番組を好きで見ても
    算数問題はお手上げ。
    頭の中の数学的な細胞がほとんと消滅しているのではないかと思いました。

    たとえば「東京に住む人の中で、髪の毛の本数がまったく同じ人が少なくとも1組いることを証明しなさい」の問いに「うーん。つるっぱげの割合ってどのくらいだろう」と考えてしまう私です。

    ただ、解説を読んで、おおよそ「なるほど」と思えたので
    しばらく間をおいて再度挑戦、できたらいいなと思いました。

    そして二つ学びました。
    1つは、補助線をひいてみることですね。

    もう一つは「偶数と奇数」という考えが
    すごく有用に使えるということ。
    デジタルが0と1でできているのと関係あるのだろうか?と思った。
    (素人の言うことです、許してください)

  • ピタゴラスイッチ - NHK
    https://www.nhk.jp/p/pitagora/ts/WLQ76PGNW2/

    解きたくなる数学 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b588085.htm

  • 久々に頭を使った。
    いろんな角度から考察する事が要求され、とても楽しく読んだ。

  • 頭の体操みたいで面白い。言われてみれば、でなかなか自分では思いつかないのが残念。

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著者プロフィール

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

「2024年 『宇宙ビジネスのための宇宙法入門〔第3版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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