- Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000065115
感想・レビュー・書評
-
遺伝的アルゴリズムの手法によって、淘汰のおこなわれるさまざまな事例についてわかりやすく解説している本です。
知識のない読者にも理解できるような説明になっていますが、生物の進化のしくみやニューラルネットワーク、オートマトンなどの話題がとりあげられており、基本的な内容に限定されてはいるもののかなり駆け足の説明となっているので、ていねいな説明とはいいがたいと感じます。とはいえ、それぞれについて「講談社ブルーバックス」シリーズなどであつかわれているような初歩的な内容についての予備知識があれば、問題なく理解できるのではないかと思います。
一つの研究が多彩なテーマへと開かれていくおもしろさを知ることができます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
突然変異をランダムに入れても、安定したり不安定になったりと、実は微妙なバランスの中でここまで進化したということか。
-
難しかったです。
-
生物学的な交叉、突然変異の解説から始まり、GAの手法や、それがどうオートマトンと関係するか、ということに関してかなりの駆け足で語られています。岩波科学ライブラリーはとにかくページ数が少なく(130ページ前後)、その割には新書のような本よりも専門的なエリアに突っ込んでいるので、全体として飛び飛びの印象が生まれるのは仕方が無いとは思います。
自分としては、飽きる前に一気に読み通すことができるサイズであるのでちょうど良いと思いましたが、ある程度下地が無いと振り回されるかも知れませんし、テーマの面白さがわからずに読み終わってしまうかもしれません。