数学者の視点 (岩波科学ライブラリー (35))

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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (117ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000065351

感想・レビュー・書評

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  • 文学部出身の私が、数学者の目線を知りたいと思っていたところ、図書館で見かけ、衝動借り。
    数学セミナーという雑誌に掲載されていた数学者の目線というエッセイをまとめたもの。120ページに満たず、平易な言葉で書かれており、読みやすいが、さすが数学者の所見、三割ほどは何言ってるか分からなかった。この三割くらいというのが絶妙なバランスで、まさに期待通りのほんだった。

  • 「ダーティー数学」という章が特に面白かった。

    ナビエ・ストークス方程式はダーティーだとか。なんとなく分かる気がして面白い。流体力学の研究者にこっぴどく怒られそうで申し訳ないが。

    ヒルベルト以降数学が抽象化したらしいのだが、これは現実世界での認識が根底にあるユークリッド幾何学に対し、そのような制限を取り除く試みである (と私は理解した) という論説には、目からウロコであった。

  • 勉強になりました。

  • 欧米の数学者とその他の国の数学者の扱いを見る限り、きちんと発信していくことの重要性を感じる。

  • 数学的プラトニズム、「純粋」性重視というような傾向があったが結構良かった!

    とくに70年代に流行した難問解決型数学への疑問が共感できる。目に見えやすい評価、わかりやすい結果よりも本質的に何が大事かというところ。。。なんとなくわかる気がする。ゲシュタルトチェンジは避けられないけれど、自分自身の偏りも避けられないわけだ。

  •  20頁と26頁の引用にあるように筆者がアメリカの大学の良いところ、日本の大学教育の弊害として挙げている「官僚による締めつけ」は一つの鋭い指摘であると思った。

     確か小平先生の本にも、アメリカの大学は学部長の裁量がおおきく、報酬などの決定権限があり、無駄な会議が少ないとあったように思う。

     もちろん、その後の学生ローンの問題や落ちこぼれゼロ法でアメリカの大学教育がどんどん劣化している状況を現在では考慮する必要はあるが、学会の運営や科研費の配分など官僚による締めつけが、日本の教育に閉塞感をもたらしていることが「御用学者」を生み出す一つの要因であるようだ。

  • 深谷賢治先生の数学者エッセイ.

  • 図書館で借りて読んだ。
    購入したいが、どこにも売っていない。

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著者プロフィール

ストーニー・ブルック大学教授

「2017年 『ガウスの数論世界をゆく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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