電子マネー (岩波科学ライブラリー 53)

著者 : 岡本栄司 満保雅浩

• 岩波書店 (1997年8月28日発売)

感想・レビュー・書評

[ホースケさんの感想 · 2015年7月16日]

　20年前に書かれた電子マネーに関する本である。

　当時は電子マネーで電車に乗れることや、日本全国の様々な店で電子マネーが使えることは想定されていなかったことが分かる。

　当時の電子マネーの使用目的は、代替通貨としてであった。
　大蔵省が電子マネーを発行するのが好ましいという記述すらあり、当時の想定と現状の発展では全く違ったものになっているのが面白い。

　本書で半分以上にわたってページが割かれているのは、どうやって電子マネーを暗号化するか、という事に主眼が置かれている。

　今となっては全く役に立たない本書だが、テクノロジーの黎明期以前の構想段階と成熟期以降の発展は全く違うものになるという事の一例として挙げられる。

[白黒羊さんの感想 · 2014年7月20日]

1997年に出版された本なので、現在と違う部分もありますが、勉強になりました。

[miyaさんの感想 · 2014年6月14日]

1997年当時の電子マネーの話。まさかこのあと10年ぐらいで使えるようになって、いまや当たり前の世界になるとは、このころには想像できなかったであろう。