- Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000065580
感想・レビュー・書評
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長くわが国の脳科学を牽引してきた著者が、若い読者に向けて脳科学の発展の歴史と現在の課題を説明している本です。
脳科学者たちは、いずれは意識の謎が解明されることを期待しつつ研究をおこなっていると語られていますが、どこにのこされた問題があるのかということについて踏み込んだ議論がなされているわけではありません。もっともこれは、科学的に明らかになったことについてのみ語っているという意味では、科学者としては誠実な態度というべきなのかもしれませんが、この問題に言及するのであれば、もうすこし議論を展開してほしかったという気もします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勉強になりました。
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我々が何かを覚えるとき、脳の中には何かが書き込まれているはずである。その記憶の痕跡を読み出すことは神経科学の1つの大きな夢である。
脳と心の問題は以前として謎に満ちているが、最近の脳科学の進歩のおかげでこれまでのように何もわからないという状況ではなくなってきた。 -
\1000
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脳のケミカル、バイオロジカルな面から、思考や心の問題の周囲を探っています。自分としては、こういったハードウェア的な側面だけでなく、認知科学、社会科学と様々なソフトウェア的なものも集約して行こうと思っていますが。
EPSPや単純パーセプトロン、と散りばめられた用語をこの本だけで理解するのは難しいと思いますが、概要として書かれている面が強いので、そういった単語を一つ一つを「そういうものなんだ」と捉えてざっと読むということも必要なんでしょうね。