- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000065597
感想・レビュー・書評
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勉強になりました。
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http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4000065599
── 萩原 裕子《脳にいどむ言語学 19980223 岩波書店》岩波科学ライブラリー 59
…… 幼児の言語獲得と失語症の言語崩壊のプロセスは正確な「鏡像関
係」にある。
今世紀に入り、言語学を脳科学と関連付けた最初の言語学者はロマー
ン・ヤーコブソンであった。1941年に出版された『失語症と言語学』
という著書は、失語症状の本格的な言語学的分析として初めてのもので
あったり、その後の言葉脳の研究に大きな影響を及ぼした。
それによると、幼児の音素の獲得の順序、世界の諸言語に見られ音の
分布、さらに失語症における音素の崩壊の順序は、お互いに関係がある
という。たとえば、幼児は母語が何であれ[a][i][u][e][o]という順序
で母語を獲得し、失語症患者はこれとは逆の順序で音を喪失するという。
また、世界の言語の中で[a]を持たな●言語はなく、また[e]や[o]をも
つ言語はかならず[a][i][u]をもつという。
http://d.hatena.ne.jp/yositronik/20080901/p1
── チョムスキー言語理論と失語症患者の症状
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普遍文法や失語症から、脳にある言語のかたちを探っていく。
用例が豊富で、心理言語のサブ教材的なカンジだった。
生成文法の知識(Xバー、trace程度だけど)が無いと読みづらいかも。 -
自分にとって、運命の一冊的な本。また読みます。
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ことばと脳はどのように関係しているのだろうか。
普遍文法とは?失語症はなぜ起こるのか?
近年の技術の発達によってだんだんと明らかになってきた
言葉と脳の関係を幅広く紹介している。
用語の説明はあるけれど始めて言語の脳科学に触れる人には難しい気がする。
かといって勉強した人にとっては少し物足りないかも。
帯に短したすきに長しといった印象です。
少し勉強した後振り返るにはちょうどいいかなぁ。
失語症の症例が結構詳しく載ってるのはわかりやすいです。
失文法患者が理解できる構造に偏りがあるのは
文の処理を行う作業空間が損傷して限られたから、というのは発見。 -
読了。このシリーズは面白そう。
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言語学を知るにも脳科学を知るにも中途半端で、両者の架け橋もまだまだ開発中で、言語学の理論の生物学的基盤を知るには遠いと感じた。その理由は、脳活動の非侵襲的計測技術の精度の問題もあるのだろう。
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